石川遼の来季の課題は?

今季の国内プロゴルフ男子ツアーは、先週の「日本シリーズJTカップ」(12月4日最終日=東京都稲城市・東京よみうりCC)で全日程を終了しました。この大会で優勝逃しの3位、プロ4年目で初の未勝利(賞金ランクは3位)に終わった石川遼(20)は、来季に向けてどんな課題を残したでしょうか。

今季最終戦の「日本シリーズ・・・」では最終日、見応えのある攻防が展開されました。といっても、それは首位でスタートした石川ではなく、43歳の谷口徹と41歳の藤田寛之の熟年コンビによる“いぶし銀”のパフォーマンスでした。

優勝争いの大詰めを迎えて藤田が、谷口にあった流れを17番のパー5で約15メートルを沈めるイーグルで断ち切り、1打差で迎えた最終18番のパー3では、谷口が1メートルのパーパットを外すミスでプレーオフへと誘い込み、2ホ-ル目で決着をつけました。

最終組の谷口と一組前の藤田が“点と点”で、見えない相手とベテランらしい勝負を懸けたやりとりを繰り広げる中、谷口と同組で対面勝負の石川はどうだったかというと、ティーショットの乱れという、単純なミスショットの連発で谷口に流れを与えてしまっていました。

最終日の勝負が懸かるバックナイン、ティーショットが曲がってラフだ、林の中だ、では、いくらリカバリー・ショットがよくてもお手上げです。ちなみにこの日のフェアウエー・キープ率は35・71%の最下位となりました。石川にとっては不本意な今季最終戦の出来だったことと思います。

カギを握るドライバーの強弱&緩急

それを裏付けるように今季の「部門別データ」では、石川らしからぬ? 数字が出ています。フェアウエー・キープ率が43・13%で何と106位(昨季は71位)と急降下。とともにパーオン率も48位(同9位)と下がっています。

ショットに四苦八苦する中で救いとなったのが、トップを獲得した平均パット数(1・7072)でしょうか。石川自身、ミスが減ったパットには自信を持って臨めているようです。

とはいえ、石川の持ち味は、ギャラリーが溜息を漏らす超ロングドライブをフェアウエーにキッチリと落とすことでしょう。それによってパー5での2オン、イーグル奪取の可能性もふくらむというもので、林の中からのリカバリーがどんなにうまくても、もうひとつ、拍手! というわけにはいきません。

ちなみに石川のトラブルからのリカバリーには、ジャンボ尾崎クラスのうまさがあります。やはり、ロングヒッターにトラブルショットはつきもののようで、これは宿命的なものなのかもしれませんね。

石川はこれまで、自身が持つ長打力を武器とするコース攻略法、マネジメントを考えてきたことと思いますが、飛距離を出すことと正確性が反比例することは当たり前のことであり、どの場面でその兼ね合い、つまりドライバーの強弱、緩急をどう出すか、が課題の一つとなりそうです。

来季は1月の「ソニー・オープン」を皮切りに今年以上に積極的に米ツアーにチャレンジしたい意向を表明しましたが、まずは最大の目標とする4月の「マスターズ」出場が決まれば、研磨・飛躍への気持ちも大きく変わってくることと思います。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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