“KOダイナマイト”が今年を締めくくる

今年の大みそかは、東西でプロボクシングの世界戦が行われ、ファンにとっては楽しみな日となりそうです。

東では神奈川・横浜文化体育会館でWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(32=ワタナベ)のV4戦、WBA世界フェザー級王者セレスティノ・カバジェロ(パナマ)に挑む細野悟(28=大橋)のダブル世界戦が、そして西では大阪府立体育会館(第1競技場)でWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(22=井岡)のV2戦が行われます。

日本のボクシング界は現在、8人もの世界王者を擁していますが、大みそかの2つの防衛戦は、盛況だった1年を内山&井岡が代表して締めくくる“総括”のようなものでしょう。そう、終わり良ければ、すべて良し、といったところ。ぜひとも、いい結果で今年を終えたいものですね。

注目はやはり、暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)との統一戦を、やっと実現させた内山の試合でしょう。

今年1月のV3戦、内山は当初、ソリスと行う予定でしたが、ソリス陣営が病気による体調不良を理由にキャンセルを申し入れ、相手が急きょ、日本人の三浦隆司(横浜光=現・帝拳)に変更されました。
(内山の8回終了TKO勝ち)

11カ月ぶりの実戦で試合勘は?

この試合、ソリスと戦えなかった気落ちもあった内山は、以前に痛めた右拳をさらに悪化させ、以後、手術→リハビリ・・・を余儀なくされ、ようやく実現した今回のソリスとの試合は、実に11カ月ぶりという、試合勘が気になるブランクを経てのものとなりました。

ところで、これはまったく余談になりますが、今年8月31日にWBA世界スーパーフライ級新王者となった清水智信(金子)が、右目負傷のために初防衛戦が行えない(清水陣営は来年3月に行うことを表明)という理由で「休養王者扱い」とされ、12月7日に行われた同級暫定王者テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)vs亀田大毅(亀田)のタイトルマッチがWBAにより、正規タイトルマッチに認定される、という出来事がありました。

清水が予定通り、来年3月に試合を行うことになれば、ブランクは7カ月となります。内山の11カ月のブランクと比較して、あるいは亀田ジムと金子ジムの営業能力と比較して・・・うがった見方ではありますが、清水への措置は、なにやらWBAの管理能力の悪さとかソロバン勘定とかが見え隠れして、これで亀田大毅が勝っていればどうなったことか、と後味の悪さが残るものとなりました。

まあ、それはそれでもう、いいでしょう。内山に戻り「王者は一人でいい」と“最強”の称号にこだわる“KOダイナマイト”の試合は、面白くなりそうです。なぜなら内山がソリスを下した場合、次は誰?・・・という選択肢の中で、WBC世界同級王者・粟生(あおう)隆寛(帝拳)とのWBA&WBCの王座統一戦も見えて来るからです。

大みそかのイベント-。

そこでの結果は、その年の締めくくりであるとともに、翌年の展望をも意味します。内山は昨10年、今年11年と2年連続して1月のタイトルマッチでプロボクシング界を景気付けている“正月男”ですが、今年はプロ初体験となる大みそかの試合で、初防衛戦から4戦連続KO勝ちと来年への弾みをつけてもらいたいものです。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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