“夢対決”の結末は・・・さて

大みそかの格闘技興行がにぎわってきました。

同日は東西(大阪&横浜)で行われるプロボクシングの世界戦に加え、さいたまスーパーアリーナでは、総合格闘技イベント「元気ですか!! 大晦日(みそか)!!」が開催されます。

その「元気ですか!!・・・」のリングで08年北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト・石井慧(24)と元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒヨードル(35=ロシア)の対戦が決定したのです。

07年の「PRIDE」消滅後、メジャー・リングをなくした日本の総合格闘技界は、元気を失ってきましたが、今回のイベントでゼネラル・プロデューサーを務めるアントニオ猪木氏の「元気ですか!!・・・」の舞台に、黄金カード実現による、文字通りの「元気」が戻ってきた感じとなりました。

2人の対戦は、実現しそうでありながら、しかし、予断を許さない微妙な情勢にありました。発端はヒョードルが、11月の「M-1グローバル」で復活した後、自身のブログで「石井」の名を挙げ、それを知った石井も乗り気になったところにありましたが、交渉段階においての最大のネックは、やはり、金銭面での難航にあったと言われます。

とはいえ、それを乗り越えての対戦実現は、五輪王者の柔道王と人類最強と言われた総合格闘技界の“皇帝”の、金銭には換えられない対戦への意欲、とりわけ石井にとっては“このチャンスを生かさずしていつ・・・”との強い姿勢があったようです。

総合格闘技界に“元気”は戻るか?

さて、それにしてもヒョードルの日本登場は久しぶりだなァ、と思いつつ、スクラップをめくってみたら、それもそのはず、PRIDEが消滅した07年、旧PRIDEのスタッフがK-1を運営するFEGのバックアップにより、大みそかに意地のイベント「やれんのか!! 大晦日! 2007」(さいたまスーパーアリーナ)を開催しましたが、ヒョードルはこのイベントで韓国の大巨人・崔洪万(チェ・ホンマン)と対戦(結果はヒョードルが1R1分54秒、腕ひしぎ逆十字固めで勝利)しており、それ以来4年ぶりの日本のリングでした。

一方、石井の大みそか参戦は、プロ格闘家デビュー戦となった09年から3年連続となりますが、その間は海外転戦が主軸で、日本登場は昨年大みそかの「Dynamite!!」以来、1年ぶりとなります。

柔道王が人類最強男にどんな戦いを挑むのか注目されます。その中で一つ言えることは、柔道王ならあくまで柔道王らしい戦い方が出来ないものだろうか、ということです。

例えばプロ格闘家デビュー戦となった09年の大みそか、石井は「Dynamite!!」の舞台で吉田秀彦と対戦しましたが、このときの試合は、2人の柔道家が終始、打撃戦を展開させるというものでした。

柔道家がプロ格闘家に転向した後の試合で、もっとも印象に残っているのが02年8月、東京・国立競技場で行われた「Dynamite!」で、プロデビュー戦の吉田秀彦がグレイシー柔術のホイス・グレイシー(ブラジル)を袖車で締め落とし、失神KO勝利を飾った一戦です。

UFCでの戦い方を見るまでもなく、このところの総合格闘技戦は、打撃→テイクダウン→打撃で決着、が主流ですが、柔道家なら“らしさ”も必要でしょう。

せっかく実現したヒョードルとのドリームマッチ、石井には、決め手としては、打撃以外の柔道技を期待したいものですが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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