平成世代がつくる新時代

今年・・・に限ったことではありませんが、このところのスポーツ界で顕著なのは、各ジャンルに“スーパー中学生”が出現、第一線で大活躍していることでしょうか。

今年はもう、大詰めを迎えていますが、2011年がスタートした1月10日、北海道・札幌大倉山ジャンプ競技場で行われたスキー競技「HBC杯ジャンプ」の女子で、中学2年生の14歳・高梨紗羅(現15歳=北海道・上川中3年)が、何と141メートルという国内女子最長不倒記録を更新して優勝を飾った快挙は、周囲をアッと驚かせる出来事となりました。

ちなみにこのジャンルには、ついこの間までスーパー中学生だった高梨のライバル・伊藤有希(下川高)もいて、男子陣とは対照的な低年齢化が目を引いています。

ゴルフ界で今年、大きな話題を提供したのは、アマチュアの伊藤誠道(16=東京・杉並学院高1年)でした。

9月の国内男子プロゴルフ・ツアー「ANAオープン」(9月18日最終日=北海道・札幌GC輪厚コース)で第3日、単独首位に立ち、最終日、結果は通算10アンダーで6位に終わったものの、その健闘ぶりは並みいるプロも脱帽でした。

伊藤はそれより以前、神奈川・湘洋中2年(14歳)時に出場した09年8月の国内男子プロゴルフ・ツアー「VanaH杯KBCオーガスタ」(福岡・芥屋GC)で予選を通過。14歳0カ月で予選通過の最年少記録を樹立しています。

ちなみにそれまでの記録保持者は、04年9月の国内男子プロゴルフ・ツアー「サントリー・オープン」で樹立した伊藤涼太(当時14歳2カ月=福井工大福井中3年)でした。

既成の概念打破が活躍の原動力に・・・

体操界、あるいは卓球界にも10代選手が増え、さらにはフィギュアスケート界にも目下、大阪・なみはやドームで熱戦を展開中の「全日本選手権」では、フリー1位となった男子・羽生結弦(宮城・東北高)=SP4位でトータル3位=と女子・村上佳菜子(愛知・中京大中京高)=SP1位=の17歳コンビら元スーパー中学生の台頭が目を引き、世代交代を“大人”にアピールして元気いっぱいに活躍しています。

こうした競技者の低年齢化を見るにつけ、つくづく思うのが、ものごとを判断する基準の変化に対する戸惑いです。

例えば過去を振り返ってみると、私たちにも経験があることですが、スポーツの鍛錬はほとんどがある意味、昭和世代の象徴でもあるスパルタ式であり、汗と涙、水など飲むな、我慢が第一! などといった精神論が、強くなるための一つの基準でした。

まあ、最近は「うさぎ跳び」が及ぼす害なども専門家から指摘され、トレーニングのメニューからは外されているそうですが、そうした傾向も、足腰鍛錬のためにはうさぎ跳び、というかつての絶対的基準を崩壊させているのでしょう。

平成世代の活躍の背景を考えるとき、練習をすることの厳しさに関しては以前と違わないにしても、最も大きな変化は、考え方、取り組み方の違いではないかと思います。

メンタル・ゲームのゴルフにあって大事なセルフ・コントロールに欠かせないものは“豊富な経験”であり、従って円熟の境地、真の強さが得られるのは、30代後半から、とも言われました。そこには10代選手はまず、出る幕がなかったのですが、最近はジュニア競技の充実もあり、アマチュア時代にさまざまな経験を積む機会が多いことが、石川遼、宮里藍、アマチュアの松山英樹らの出現を生み出しています。

そうした中での楽しみは、彼&彼女らが今後、どんな新時代を構築していくか、でしょう。既成の勢力では成しえない感性が備わっているのなら、来るべき2012年のスポーツ界に何が起こり、何が変わっていくのか、今からワクワク・ドキドキ! でもあります。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR