どうなる? 今年のプロボクシング界

2012年のプロボクシング界の流れを考えるとき、王者の乱立傾向を背景とした「統一戦」による“王者の整理”が多く行われることは、避けられない情勢にあるのではないかと思います。

正規王者のほか、その上に位置するスーパーチャンピオンや、その下に位置する暫定王者、休養王者など、管轄団体が制定する各種王者が、それこそゴロゴロと顔をそろえ、それぞれのタイトル戦を行う現状に対し、分かりにくさを含めた批判は多く、管轄団体の良識的な対処は、12年の大きなテーマとなるのではないでしょうか。

そんな中で「チャンピオンは1人でいい」とばかり、昨年大みそか、WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(32=ワタナベ)が同級暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)を左フック一撃で沈めてV4に成功。“一丁上がり”の王座統一を成し遂げました。

と同時にWBC世界ミニマム級王者の井岡一翔(22=井岡)もV2を成し遂げ、国内プロボクシング界は、いい11年の締めくくりで新年を迎えています。

そして・・・日本人の世界王者8人がそれぞれ立ち向かう今年、果たして何が起きるでしょうか。

日本人世界王者は現在、3階級に各2人が顔を並べています。まず。ミニマム級はWBC王者が井岡、WBA王者が八重樫東(28=大橋)、バンタム級はWBC王者が山中慎介(29=帝拳)、WBA王者が亀田興毅(25=亀田)、そしてスーパーフェザー級はWBCが粟生(あおう)隆寛(27=帝拳)、WBAが内山、といった具合です。

“統一戦”をにらむ日本人王者たち

この面々がにらんでいるのも“統一戦”です。もっとも、こちらのそれは、冒頭に記した乱立粛清のためのそれではなく、日本人同士の“最強戦士決定戦”です。

ミニマム級の井岡は、階級をフライ級に上げて2階級制覇を目指すことが今年の大目標としてあるようですが、その前にミニマム級では最終戦と言われるV3戦が、八重樫との統一戦という大一番となる可能性もあるようです。

暫定王者のソリスを11回開始早々、左フック一発で失神TKOに仕留めた内山の試合をリングサイドで観戦していた粟生は「(対戦に)興味がある」と発言。統一志向の内山も当然、意識しており、現在“点”と“点”の2人が、それぞれの防衛戦を経て、年内にも“線”で結ばれれば、ファンにとってこれほどのビッグマッチ実現はありません。

もう一組、これが問題なのですが、亀田興vs山中の統一戦の可能性はあるか? というテーマです。亀田興は昨年12月のV3戦でマリオ・マシアス(メキシコ)を4回KOに下していますが、マシアスはランク12位の選手で挑戦者としては「?」印をつけざるを得ません。

次のV4戦での“指名試合”は回避できず、暫定王者か1位選手に挑まれる最大関門となりそうです。まあ、山中との統一戦があるとするなら、その後の展開次第となるのではないでしょうか。

王座統一戦とは違ってきますが、WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(35=帝拳)の動向からも目が離せません。昨年10月、ラスベガス(米ネバダ州)での日本人初となる防衛(V7)成功が評価され、2011年のMVP(ラスベガスでの試合は年間最高試合賞も獲得)に輝いた西岡の今年の最大の注目事項は、ノニト・ドネア(フィリピン)との対戦が実現するかどうかというところでしょう。

ドネアは2月にWBO世界スーパーバンタム級王座決定戦に臨むことになっており、この試合に勝った場合、西岡のV8戦の候補として浮上しますが、実現すれば12年最大のビッグマッチとなりそうです。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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