頑張る遼クンへの一抹の不安

2012年のプロゴルフ界は、石川遼(20)の米男子ツアー今季第2戦「ソニー・オープン」(現地時間1月12日=日本時間同13日早朝=開幕、米ハワイ州・ワイアラエCC)で早くも幕を開けます。

石川は昨年12月のアジアン・ツアー最終戦「タイ選手権」(18日最終日=バンコク郊外・アマタスプリングCC)で58位(通算9オーバーの297)と振るわず、2011年シーズンの最終世界ランク(12月19日発表)を「51位」とし、今季の「マスターズ」(4月5日開幕=米ジョージア州オーガスタ)出場権を逃しました。

「マスターズ」出場に向けて、招待条件の一つである「前年公式世界ランク50位以内」を逸した石川にとって、残された道は「マスターズまでのツアー優勝者」または「マスターズの前週までの公式世界ランク50位以内」となり、この条件を満たすべく、必死にならざるを得ない情勢となりました。

幸いというべきでしょうか。1月10日に発表された最新の世界ランクで、石川は「51位」から「48位」に浮上しました。試合なしでの上昇は、換算方法の変更によるものだそうですが、それでも1月早々からの始動は、一日も早く安全圏内に・・・という、石川の「マスターズ」に懸ける執念がのぞかれます。

1991年(平成3)9月17日生まれ。昨年20歳となった石川は今年、成人式に臨みましたが、なにしろ小学生時の作文に「20歳でマスターズ優勝」と書いたくらいですから、夢実現に向けたその機会を絶対に逃すわけにはいかない! といった熱い気持ちが伝わってきます。

“無休”の影響が気になる今季

とはいえ、です。昨年の最終戦を12月18日に終え、その後、年の瀬まで沖縄でミニ・キャンプを張り、正月返上のトレーニングをこなして今年の初戦を1月12日に迎える石川にとって、事実上の“無休”は、長い今シーズンに支障をきたさないものでしょうか、と心配になります。

例えばプロ野球の場合、シーズンを終えた後は休養して一年間の疲労の蓄積をしっかりと取り除き、年が明けて1月自主トレ、2月キャンプ、3月オープン戦・・・と慎重すぎるほどの準備期間を経て開幕を迎えます。中でもキャンプ期間中の体づくりを含めた鍛錬は、長いシーズンを故障なく、無事に乗り切るために欠かせない日々でもあり、ここでの成果が、イコール、シーズン後の数字に結びつく、ともいわれます。

つまりプロ野球にしても、プロゴルフにしても、シーズンが始まってしまえば連戦続きとなり、不振に陥ってもジックリと立て直す時間がないことから、始まる前の入念な準備が必要となります。

と、考えると、休みなしで新しいシーズンに突入する石川の、途中での“息切れ”が懸念され、それも「マスターズ」への出場がなかなか決まらなければ、その度合いが濃くなるだろうし、出場が決まれば決まったで「マスターズ」を終えた直後からの“燃え尽き症候群”が気になるところです。

簡単に米ツアーで上位を維持できれば・・・などと周囲は言いますが、それが口で言うほどたやすいことではないことは本人が一番承知していることでしょう。

08年にプロに転向してから5年目となる今年。夢の「マスターズ」出場が4年連続となるかどうかの苦戦。特に昨年、プロ転向後、初の未勝利、加えて後半はドライバーの不安定が目についただけに、矯正なしに迎える石川の今季は、4月に大きなヤマ場が来そうな気配です。


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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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