混雑時にリードが道を塞ぐイライラ

犬や猫などの家庭動物をペットとして可愛がる傾向は年々、増加しているようです。

私が住むマンションも、住民のニーズに応えてペットの飼育が許可されていますし、そこから近い海岸沿いの道路端に建つファストフード店やコーヒーショップなども「ペットOK」と表示され、飼い主たちが散歩の途中に立ち寄って、愛好家同士がなごやかにペット談義に花を咲かせている光景をしばしば見かけます。

飼育者たちは、ペットを家族の一員として「この子」と呼び、私が「犬」などと呼んで“動物視”しようものなら「犬じゃないのッ!」とお叱りを受けたりして、ペットに向ける、我が子同様の愛情は皆さん、並々ならぬものがあるようです。

こうしてペットが世の中に増えてくるとやはり、問題として浮上するのが公衆的なマナーでしょうか。それは、これまではさほど問題視されなかった自転車が、交通量の増加により、次第に“邪魔者扱い”されるようになり、乗り手の公衆的マナー違反が厳しく指摘され、さらには取締りの対象にもなってしまった最近の傾向と同じ理屈かもしれません。

飼い主にとって散歩中、ペットの排便をきれいに始末して持ち帰ることなどは、もはや当たり前のマナーでしょうし、それを怠れば周囲から冷たい視線を浴びることになります。が、これも、考えて見れば、概して「土の道」がなくなったことによる都会的な整備が根本にあるのではないでしょうか。

今ほどマナーなどがきつくなかった時代、飼い主たちは、自分たちが泥まみれになって遊んだ幼少時、汚れたジーパンには土とともに犬の糞(ふん)もこびりついていて、そんなことは当たり前だった、と笑い飛ばしていた、などという郷愁はきっぱりと捨て去って今、コンクリートの上に盛り上がった“我が子”の不始末をキチンとビニール袋に収めなければなりません。

そうしたこととともに先日、こりゃ、ひで~な、と思った飼い主のマナー違反に遭遇しました。

問題を起こすのは犬ではない!

私が住む地域(神奈川県藤沢市)は、江の島に近いのですが昨今、江の島への人出は多く、一月中は島内の「江島神社」へのお参りもあり、島へ渡る橋は週末など結構、混雑しています。

橋の上は、島に向かって、島に行く人が左側を、島から帰る人が右側を、暗黙の了解事項として皆さん、整然と歩いていたのですが、その流れを壊したのがペットの飼い主でした。

“我が子”の犬をリード(引き綱)でつなぎ、左側を歩いてきた飼い主が、やはり、リードでつないで右側を歩いてきた飼い主とすれ違いました。と、そのとき、犬たちはどうしたか。そう、リードが伸び、橋の中央でお互いに挨拶が始まってしまったのです。

このとき左右、うまく流れていた歩行が止まりました。当然でしょう。左右から伸びたリードが、まるでゴールに張られたテープのように道を塞いでしまったのですから・・・。

この場面で周囲の困惑に機敏に対処できないのが、やはり、愛好家たちのペット優先の甘やかし、とつくづく感じた光景でした。なにしろ、2人の飼い主は、犬たちの交歓会が終わるまで、リードを短く手繰り寄せることもなく、足止めを食らった歩行者たちのブーイング、怒声が飛ぶまで、そのままでいたのです。

私の周囲にも愛好家たちは多くいます。彼&彼女たちは、そうした公衆的マナーに関して、決して無知ではなく、日ごろはむしろ、細かいところまで気を使っている人たちです。

が、ときにして、こうした無神経な出来事を起こしてしまうことは残念なこと、と指摘せざるを得ません。飼い主が、これくらいはいいだろう、という基準が、相手にとって“これくらい”では済まないことは多々、あるのですから・・・。

資料によると環境省は「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」を告示しており、公衆的マナーを含めた、さまざまな心構え、注意事項の中で「犬の所有者等は、犬を道路等屋外で運動させる場合には、次の事項を遵守する」という項目で①犬を制御できる者が原則として引き綱運動により行うこと。②犬の突発的な行動に対応できるよう引き綱の点検、及び調節等に配慮すること、と指導しています。つまり、原則として道路を歩くとき、リードを短く持つ、離さない、伸ばさない、という常識でしょう。
    
核家族化、少子高齢化・・・その中でペットの存在、共存はこれから、ますます増加することでしょう。が、起きる問題は、犬や猫にあるのではなく、常に飼い主の意識にあることを自覚することが大切なことではないか、と思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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