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“市民権”を得るために・・・

先月(5月17日)行われたプロボクシングWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)の初防衛戦(内山の6回TKO勝ち)で女子の試合をリング下の記者席からじっくりと見る機会を得ました。前座で登場した沖縄出身の王者・天海ツナミ(25=山木)vs挑戦者・江畑佳代子(ワタナベ)のWBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチです。

女子ボクシングに関しては07年6月、日本プロボクシング協会がこれまで未認可だったこの分野を承認、日本ボクシングコミッション(JBC)に認可を働きかけ、それを受けたJBCが08年2月に第1回のプロテストを行い、正式にJBC加盟の団体としてスタートしたという経緯があります。

資料によると女子ボクシングは、国内外を問わず結構、古い歴史を持っているようですが、国内での組織化は1999年5月にキックボクシングの山木ジム(山木敏弘会長)が日本女子ボクシング協会を設立しており、JBCの管轄外で独自の興行を行っていました。米国では同年の10月にムハマド・アリの娘レイラ・アリがデビュー、翌00年にはジョー・フレージャーの娘ジャッキー・フレージャー・ライドが続くなど、大きな話題を提供しながら活発化しています。

昨今、スポーツ各分野への女性アスリートの進出には目覚しいものがあります。
吉田沙保里(綜合警備保障)らを擁して世界レベルを誇る女子レスリング陣、どうにも気勢が上がらない男子勢に比べて数段、面白い女子サッカーの「なでしこジャパン」勢などなど・・・。
そんな中で正式認可された女子ボクシングはどうなのでしょう。

男子の合間に行われる女子の試合は、これまで再三、見る機会はあったのですが、イメージとしてはやはり、失礼ながらアトラクションの域から脱却できず、どうしても軽く見てしまう、真剣に見る気がしない、というのが正直なところでした。

実際、試合は(当然のことですが・・・)パワフルな倒し合いというよりは、流麗なパンチの打ち比べといったところに終始、単に形の披露に過ぎないじゃないか、といった試合も多くあったと思います。

そんな中で天海の試合は、倒しにいく激闘(結果は判定で天海がV2)となり、対戦する江畑の前向きな健闘もあり、見守る観客の注目度も、オッ、面白いじゃないか、といった感じで結構、高まっていました。

天海は試合後、こんなコメントを口にします。

「やはり、認知度の低さが気になりますね。女子も認めてほしい」

第一人者の天海だけでなく、この世界に生きる女子ボクサーの一人一人が、今はパイオニアとしての使命を背負う存在でしょう。

2012年ロンドン五輪で正式種目に採用される可能性もあるという女子ボクシングです。

“市民権”を得るために・・・皆が頑張りつつ、もう少し、時間がかかりそうです。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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