“グラリ”への備えは万全か?

カタカタカタ・・・と家具が鳴り、その後、ミシミシ、グラリ! ときたのは昨1月28日、午前8時前ころでした。

そのときまだ、布団の中にいた私が何をしたかというと、まず飛び起き(やはり昨年3・11大震災により地震には敏感になっているようです)寝巻きのまま居間に行き、ウロウロしながら、安定性のない薄型テレビが倒れないように押さえた、という、まるでたわいないことでした。

テレビをつけると各局、地震速報を流しています。報道によると震源地は山梨県東部・富士五湖(震源の深さ18キロ、地震の規模マグニチュード5・4=推定)で震度は同地区で5弱、横浜で3、私が住む藤沢市(神奈川県南部)も3、でした。

地震は震度3くらいだとカタカタカタ、ミシミシミシ、と家の中のものが鳴る程度なのだそうですが、震度4になれば、固定されていない薄型テレビが倒れたり、食器棚から食器が落ちてきたりします。

さらにそれ以上になると・・・と考えると、とっさには薄型テレビが倒れないように押さえることしか出来なかった私は、何をどうしてどうするのだろう、と迷い、まったく対策が備わっていない情けなさに気付きます。

1995年1月に起きた「阪神大震災」は、この17日で17年が経ちました。そして昨年3月11日の東日本大震災・・・こうしたことが起きるたびに「備えの必要性」が新聞・テレビなどで報じられ、具体的な方法も紹介されたりするのですが、被災地の方々には申し訳ないのですが、被災地から離れた地域の人々は、次第に危機感も薄れ、備えに対しても、なおざりになってしまいがちです。

が、このほど、東大地震研究所が公表した「首都圏でマグニチュード7級の直下型地震が4年以内に70%の確立で起きる可能性がある」とのデータは衝撃的でした。これはもう、阪神大震災から十数年後に起きた東日本大震災、という“長期間隔”への安心感をくつがえす、必ず起きる、それは明日かも知れない、という予断を許さない情勢を指摘しているからです。

危機意識が強まった東大地震研のデータ

例えば、大きなグラリが来たとき、私たちはどうするでしょうか。家の中にいるときは、身の安全を確保(頭部の保護)すること、あるいは火災の発生を防ぐためにガスなら元栓を締めること、などが言われていますが、問題はパニック状態の中で冷静にそれが出来るか、ということにあると思います。

つまり「備えあれば憂いなし」ではあるのですが、憂いなくするために突発時、備えをどう瞬時に実行させるかのシュミレーションを日ごろからやっておくことが大切なのではないでしょうか。

というのも、ガスの元栓などは台所のガス台の奥にあることが普通ですが、電気のブレーカーなどとともに瞬時に閉める、切る、の動作を、目をつぶっていても出来るようになるだけの訓練をしておかなければ、グラグラの中でスピーディーに出来るはずもないでしょう。

「非常持ち出し袋」をつくっておくことも大事なことで、3・11後はもちろん、それまでも備えとして“避難グッズ”をひとまとめにしておく必要性は、常に頭の中にあったと思います。

が、一時的に一式を準備したとしても、途中経過での中身のチェックはなかなか出来ません。つまり、飲料水はどれくらいもつのか、食料品にしても賞味期限の確認と取り替え、などは通常時、どこまで根気良く続けられるものなのでしょうか。

緊急的脱出時に貴重品類(印鑑や預金通帳、権利書、重要書類など)の持ち出しは忘れたくないものなのですが、では、日ごろ、持ち出しやすいようにひとまとめにしておいた場合、空き巣にも簡単に持っていかれやすいのでは? などと考えると、備えがプラスにもマイナスにもなってしまいます。

とはいえ、これまで、ときが経てば意識が薄れがちになっていた「震災時への備え」というテーマを、これからは強い意識を持って持続していかなければならなくなったことは確かです。

日常的に頭の隅に置いておく“危機意識”が、窮地にあって以外に役立つものかもしれません。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR