UFC日本開催に思うこと

米国で人気定着の総合格闘技リング「UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)」が、いよいよ2月26日、日本で開催(さいたまスーパーアリーナ)=本戦正午開始=されます。

王者フランク・エドガーvs挑戦者ベンソン・ヘンダーソンのUFCライト級タイトルマッチをメーンとして日本勢も、ウエルター級戦に秋山成勲(クラウド秋山道場=対ジェイク・シールズ)、ミドル級戦に岡見勇信(和術慧舟会東京道場=対ティム・ボーシュ)、アンダーカードのバンタム級戦に山本“KID”徳郁(KRAZY BEE=ヴァウアン・リー)らが出撃、にぎやかな布陣となっています。

UFCの日本開催は、ファンの皆さんは覚えていますか? そう、00年12月、東京・ディファ有明を舞台に行われた「UFC-29」以来、12年ぶりとなります。

このときのメーンは、近藤有己(パンクラス東京)が王者ティト・オーティズ(米国)にチャレンジしたUFCミドル級タイトルマッチ(オーティズがネックロックで王座防衛)でしたが、同年といえば「PRIDE」の上昇期にあたり、グレイシー・ハンターの桜庭和志(当時=高田道場)が暴れまくって日本の総合格闘技熱を盛り上げており、UFCの興行もまた、狭い会場にあって熱気が充満していたことを覚えています。

さて、以来12年ぶりとなる今回の日本開催ですが、国内の格闘技界を取り巻く情勢が、当時とは一変しているという中での興行となります。

冷めた日本の格闘技熱の中での興行は?

「PRIDE」が資金難を理由に07年3月、UFCを運営するズッファ社に営業・興行権のすべてを譲渡し、同年10月には事実上、消滅しています。

この出来事が象徴するように、日本の格闘技界は、経済不況を背景に資金難に追い込まれ、元気を失ってしまいました。全盛期の「PRIDE」が「K-1」とともに、このジャンルの人気を築き、ようやく日本にも、マニアックなファンだけのものから、広く一般にも浸透して“市民権”を得るときが来た、かのように見えたものでしたが、やはり、時代の変化には勝てず、スポンサーを失った経費のかかるメジャー・リングは、打つ手をなくし、次々に沈むしかなかったようでした。

そうした中でのUFCの日本開催は、次につながるようなものをもたらすか、ということが、私にとっては、ひとつの大きな興味でもあります。

大会はWOWOWが当日正午から生中継しますが、それとは別にファンがどれだけ足を運んで、広い会場を盛大に埋められるかどうか。それに欠かせない日本勢の活躍が、どれだけ期待できるかどうか。

・・・つまり、秋山にしてもKIDにしても、日本開催前のUFCリングで次々に惨敗を喫しており、期待の岡見も、UFCミドル級の“絶対王者”アンデウソン・シウバ(ブラジル)にチャレンジしたタイトル戦(もっともここまで進撃できたことは功績大ですが・・・)では、まったくいいところがなかったことが、ファンの失望を買っていることは間違いのないところでしょう。

実はUFCの興行は1997年12月、日本の組織「UFC-ジャパン」の主催で開催(神奈川・横浜アリーナ)されています。このとき、当時キングダムの桜庭が、ヘビー級トーナメントで優勝するというビッグ・サプライズで、その名を上げ、集まったファンを喜ばせました。

格闘技の大会に欠かせないものは、やはり、期待とドキドキ・ワクワク感ですが、それはそのジャンルが熱くなっているときでなくては、なかなか得られるものではなく、その意味でUFCの日本開催が、何かのきっかけとなり、日本の格闘技界にカツ! を入れてくれれば・・・と思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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