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UFCに見る日本と世界の差

昨2月26日の日曜日は、まったくブルー(憂鬱)な日となりました。

というのも3日前に突如、腰痛に見舞われ、歩くにも痛みをこらえなければならない日々が続いてしまっていたからです。

この日は、宮里藍が頑張るUSLPGAツアー「HSBC女子チャンピオンズ」(シンガポール=タナメラCC)の最終日=WOWOWが生中継=があったり、また、市民ランナー・川内優輝の結果が気になる「東京マラソン」=日本テレビが生中継=があったり、朝からテレビの前を離れにくい、にぎやかな日曜日でしたが、私としては日本開催の米総合格闘技リング「UFC-144」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に足を運ぶべく、準備をしていただけに、テレビ観戦(WOWOWが正午から生中継)を余儀なくされてしまったことは痛恨の極みでした。

私は2月22日付のこの欄で〈UFCの日本開催は、次につながるようなものをもたらすか、ということが、私にとっては、ひとつの大きな興味でもあります。大会はWOWOWが当日正午から生中継しますが、それとは別にファンがどれだけ足を運んで、広い会場を盛大に埋められるかどうか。それに欠かせない日本勢の活躍が、どれだけ期待できるかどうか〉と書きました。

それは、日本の総合格闘技を背負っていた「PRIDE」が07年3月、テレビ放映を失ったことによる資金難を理由に、UFCを運営するズッファ社に営業・興行権のすべてを譲渡し、同年10月には事実上、消滅した、という出来事が起きて以降、メジャー格闘技リングは、経済不況の中でスポンサー離れが相次ぎ、次第に元気をなくしていった中、今回のUFCの興行がどれだけ起爆剤となり得るか、ということに注目してみたかったからです。

WOWOWがオクタゴン(八角形のリング)を映し出す画面に驚くべき光景が広がっていました。

日本勢に戦えることへの感謝はあるか?

画面の制限で全体像(観客動員数なども)は不明ですが、客席はとにかく人、人、人・・・でびっしり。WOWOWによると、用意された2万2000席が完売された、とのことで、広い会場は“超満員”の盛況となったようです。

絶大な人気があった全盛期の「PRIDE」が消滅後、K-1の衰退もあり、日本の格闘技熱は“冷めた”所詮は“砂上の楼閣”だった、ともいわれたものでした。しかし、こうしてUFCに集まった観客の熱狂を見るにつけ、やはり、ファンはホンモノに飢えていた、としか思えない情勢を感じました。

が、残念な面も露呈されました。この日は、王者フランク・エドガー(米国)vs挑戦者ベンソン・ヘンダーソン(米国)のUFCライト級タイトルマッチ(ヘンダーソンの判定勝ち)をメーンに全12試合が組まれ、そのうち8試合に日本の9選手が出撃しました。

結果は4勝4敗(1試合は日本人同士の対戦)で、注目された秋山成勲、岡見勇信、山本“KID”徳郁らは敗れています。

敗れた日本人選手の戦いぶりを見ていると、どこか勝利への執念、粘り強さ、といったものの欠如を感じます。例えば実力者の岡見は、1、2Rとも優勢に立ちながら、最後の3Rにパンチをもらって逆転されているし、KIDにしても、打撃で迫りながら、しのがれ、グラウンドに持ち込まれ、結果は三角締めからの腕固めでタップアウトの一本負けを喫しています。

技術で互角、あるいは、それ以上にありながら、負けてしまうのは“精神力の欠如”でしょう。日本でPRIDEが全盛のとき、UFCはPRIDEの後塵を拝していましたが、その後、爆発的な人気を生んで今に至っています。

選手層の厚さがあり、そのUFCリングに上がれること、戦えることへの感謝、また、負ければ後がない危機に立たされること、などを外国人ファイターたちは知っているのでしょう。だから、リングに上がれば、試合が終わるまでとことん、粘る執念を見せます。

淡白な勝負で大事な試合に簡単に負けてしまう日本人選手と彼らの差は、戦えることに感謝があるかないかの差、月並みな表現で言うなら、やはり、ハングリーの差、と言わざるを得ないな、と感じました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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