続・日本人選手にほしい“意識改革”

国内女子プロゴルフ(JLPGA)ツアーの今季開幕戦「ダイキン・オーキッド・レディース」(3月4日最終日=沖縄・琉球GC)がスタートした3月2日、私はこの欄で、ハングリー精神に裏打ちされた強い韓国勢に対し、日本人選手の意識の薄さを指摘。3年連続賞金女王の座を狙う韓国勢(ここ2年連続してアン・ソンジュが獲得)を、今季こそはぜひとも阻止してほしい、と書きました。

横峯さくらや馬場ゆかり、復調気配の諸見里しのぶら実力者たちには当然、その気概がうかがわれ、プレーにも今季に懸ける意気込みが感じられましたが、彼女たちに取って代わって開幕戦を制覇、韓国勢の開幕戦3連勝を阻止したのは、何と昨年プロテストに合格したばかりの22歳の新人選手・斉藤愛璃(あいり)でした。

宮里藍が03年秋にプロ転向を宣言、ツアーに本格参戦して以降、藍ちゃんに続け! と国内女子プロゴルフ界には有望新人が続々と出現。当時のJLPGA・樋口久子会長(現・相談役)は、ツアーから半年離れるともう、顔ぶれが変わっているほどですよ、とうれしい悲鳴を上げていたものです。

そんな、ここ数年の“新陳代謝”の速さを象徴するものが、斉藤の優勝だった、と言えるでしょうか。斉藤はジュニア(神奈川・厚木南毛利中→厚木北高)で活躍。高卒後に程ケ谷CCの研修生となり、10年にプロ転向。昨年、3度目のチャレンジでプロテストに合格したという経歴の持ち主、とのことです。

ルーキーが立ち向かう打倒・韓国勢!

アマチュア時代を含めると斉藤のトーナメント出場は、今大会が11戦目となるのだそうですが、それにしてもプロテストに合格後、初めてツアーに本格参戦するシーズンの開幕戦に初優勝を飾るなどという離れ業は、そうそう出来るものではないでしょう。

何よりも、後続に2打差の単独トップで迎えた最終日、1番でいきなり3パットのダブルボギーを叩く重圧に見舞われながらも、その後、4バーディーを奪取して再びトップに立つ精神力は、新人離れ、というか、並のものではありません。

たとえ2番以降、ズルズルと崩れ落ちてしまったとしても、新人であれば、そこまでの健闘を称えられこそすれ、ブーイングの理由は、どこにも見つからない粘り強さ、今後へのいい経験、と持ち上げられたことでしょう。

さすがに大詰めの17、18番を連続ボギーとして三塚優子、李知姫との3人プレーオフとなってしまいましたが、プレーオフでは、1ホール目でバーディー奪取(李が脱落)、2ホール目は三塚に約80センチのパーパットを外させる逆プレッシャーを与え、勝利を手繰り寄せました。

優勝争いに韓国勢の強豪・李がからんでいたこともあり、日本勢が失速すれば韓国勢の開幕戦3連勝となったことを考えれば、それを阻止した斉藤の快挙は、大きな価値があります。

が、それはそれとして、もうひとつ“うるさい”ことを言わせてもらうなら、経験豊富な既存のプロたちは、ルーキーの「まさか! びっくりしました」という快挙達成をただ、指をくわえて見ていていいのか! という不満でしたが、どうでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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