“超新星”沙羅ちゃんの活躍に期待!

このところの痛快な出来ごとは、スキー女子ジャンプ・高梨沙羅(15=北海道・上川中)の大活躍でしょうか。

彼女は3月3~4日の2日間で計3戦が行われたノルディックスキーのジャンプ女子W杯蔵王大会(第10~12戦)で2戦目(第11戦)を制し、日本人選手として初めて、しかも15歳4カ月での「史上最年少」記録のおまけつきでW杯優勝を飾りました。

午後から行われたこの2戦目(第11戦)は、気温の上昇で助走路が溶けるなどする条件の悪化で2回目が中止となりました。

まさか、それを見越したわけではないでしょうが、1回目の高梨のジャンプは“一本勝負”を覚悟していたと思われるほど思い切りのいいもの。踏み切りのタイミングが合った飛躍は、いい角度でグングンと距離を増し、なかなか着地せず、ついにHS(ヒルサイズ=これ以上飛ぶと危険な距離)を越えた102・2メートルの最長不倒を記録してしまいました。

思わず笑ってしまったのは、着地の瞬間でした。沙羅ちゃんは腰を落として可愛らしく? お尻をつきそうにしゃがんだ姿勢。とんでもない飛距離の前に安定した美しさを競うテレマーク姿勢など度外視となりましたが、そんな“掟破り”も、ライバルの女王サラ・ヘンドリクソン(米国)に7メートルも差をつけた規格外の大ジャンプだからこそ、だったでしょう。

注目度からすれば低かった、日本の女子ジャンプというこのジャンルが一躍、クローズアップされたのは11年1月、北海道札幌市の大倉山ジャンプ競技場で開催されたHBC杯でのことでした。

規格外の飛距離が魅力

高梨はこの大会の決勝で度肝を抜く141・0メートルの女子バッケンレコード(ジャンプ台の最長不倒距離)をマークしたのです。

当時14歳。小柄(現在=身長1メートル52、体重43キロ)な少女の痛快な大ジャンプは、高梨沙羅の名を広めるとともに、日本の女子ジャンプ界に光を当てました。

世界のスキー女子ジャンプは、選手の増加とともに00年前後から国際大会が多く開催されるようになっています。それを受けて2年後の14年に行われるソチ冬季五輪では、新種目としての採用が決まっています。

目下の高梨の存在、活躍は、その大舞台を視野に入れて、期待の超新星出現! といったところでしょう。

お釈迦様とともにある「沙羅双樹」というインド産の木は「高さ30メートルにも及ぶ」と辞書にありました。小さなジャンパーの大きな目標、さらなる最長不倒距離に向けて、何か縁のありそうな名前です。追いつけ、追い越せ、と競り合うライバルの名前がサラ(ヘンドリックス)というのもまた、何かの縁かもしれません。

シーズン中のここしばらくは、沙羅ちゃん、頑張れ! と声援を送りつつ、あのニッコリとした笑顔とともに、海外からの朗報を待ちたい気分です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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