「03・11」から1年の自問自答

最悪の事態を引き起こした東日本大震災。悪夢の「11年3月11日」から、まもなく1年が経過しようとしています。

未曾有の惨劇から復興へ-。あの日、起きたことを忘れるな! 新聞・テレビなどはこの時期、戦後最大級となったあの大震災を、さまざまな角度から見つめ直し、その悲惨さ、風化させてはならない教訓として特集を組み、自然災害の恐怖や対応に対する多くの問題点を提起しています。

この巨大地震が起こした怖さは、発生以降も日本各所で、というよりはほぼ、日本全土で活発な地震活動を引き起こしていることではないでしょうか。それが1年を経ようとしている今でも、まだ記憶に生々しさがあるのかもしれません。

茨城県沖、岩手県沖で・・・また、今度は茨城県南部で、など頻(ひん)発する地震は、人々に“揺れる列島”の不安、またいつどこで「03・11」級の震災が起きてもおかしくない、との気持ちを植えつけているのではないかと思います。

専門家の方々の話によると、頻繁に起きる地震は、東日本大震災発生時に起きた地殻の変動が、その後も大震災前の状態には戻らず、断層が動き続けているため、なのだそうですが、それらを踏まえて発表された、首都直下型地震が起きる確立の高さは、近い将来に、ではなく、これはもう、いつ起きてもおかしくはない、と覚悟をしなくてはならないときに来ているのかもしれません。

・・・という危機意識もあり、このところのデパートやホームセンター、大手スーパーなどでは、防災に関する特設コーナーが目立ち、それに積極的に目を向ける人々も増えているようです。

備えへの敵は「わずらわしさ」と「あきらめ」

M(マグニチュード)6だ6強だ、あるいは首都直下型の「東京湾北部地震」が発生した際に避けられないと予測される“激震”のM7に襲われたときなど、人々はどうするでしょうか。

自分はどうするだろうか、と考えてみても、昨年の東日本大震災発生時、被災地から離れた神奈川県での揺れにさえ、右往左往してしまった私にしてみれば、とても見当がつきません。

東京消防庁のデータによると、地震災害における人的被害は、ほとんどが室内で起きているのだそうです。

家具や書棚が倒れたり、最近は薄型テレビに安定感がなく、それも大型が倒れたりすれば、それだけでパニック状態に陥ってしまうことでしょう。何しろそれは、予告なしに突然、起きるわけですから・・・。

防災コーナーを見渡して見ると、こうした薄型テレビ用の固定器具などはちゃんと用意されており、感心させられます。また、割れたガラスが飛び散らないようにする「ガラス飛散防止シート」や階段用の「滑り止めマット」などもあり、ひとつひとつが、あれば役に立つグッズではありますが、最大の問題点は、やはり、いつ来るか分からないものにどれだけのお金をかけて備えを施すか、という「わずらわしさ」と、震度7クラスともなれば、家屋の倒壊など何を施しても壊滅状態となるのではないか、という「あきらめ」ではないでしょうか。

確かに「備えあれば憂いなし」などと言うものの、規模の大小、さまざまに面で人の備えを超えたものに急襲されたとき、それが03・11東日本大震災だったことを思うと、自然に対する人の力の弱さをつくずく感じ、備えへの意欲もつい「?」と弱気になってしまいます。

とはいえ、人的被害の部分を最小限に抑えるためには、誰の助けも期待するわけには行かず、自分で行うしかありません。よく言われる「3日間のサバイバル」に向けた非常時用の持ち出し品、備蓄品は、準備しておくべき(覚悟をしておくべき)なのでしょうね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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