春の世界戦5連発に思う

“春らしい”日は時折、あっても寒い日が続いたり、なかなかやってこない“本格的春”の足踏みに、テレビの天気予報でおなじみの、気象予報士さんの申し訳なさそうな顔(いえいえ、あなたの責任では、決してないのです)が同情を誘う今年の春です。

まあ、それでも、月曜日(3月26日)以降は、やっと冬物をしまえる気候となりそう、との予報ですが、そんな季節到来を待っていたわけではないでしょうが、プロボクシング界ではこの時期、一気に開花といった感じて世界戦5連発が行われ、ファンとっては心躍る日々となりそうです。

第1弾が3月27日(東京・後楽園ホール)に行われる、王者スリヤン・ソールンビサイ(タイ)に佐藤洋太(27=協栄)が挑むWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ。第2&第3弾が4月4日(神奈川・横浜アリーナ)に行われるWBAバンタム級王者・亀田興毅(25=亀田)のV4戦、正規王者テーパリット・ゴーキアットジム(タイ)vs休養王者・清水智信(30=金子)のWBA世界スーパーフライ級王座統一戦。そして第4&第5弾が4月6日(東京・東京国際フォーラム)に行われるWBC世界スーパーフェザー級王者・粟生(あおう)隆寛(27=帝拳)のV3戦、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(29=帝拳)の初防衛戦です。

いずれも見所満載の春の世界戦ラッシュなのですが、賢明なファンはやはり、亀田興毅の相手について、ひと言アリ、なのではないでしょうか。

というのも、同じバンタム級でWBC王者の山中は、初防衛戦でビック・ダルチニャン(オーストラリア)という強豪を迎えます。同級5位にランクされているダルチニャンは“闘牛”の異名を持つ、突進型のファイターです。

亀田興の防衛戦に何を見るか?

まあ、ここで技術的な解説とか勝負の行方などを記述するものではなく、言いたいことは、山中が王座奪取後に即、こうしたやっかいな最強挑戦者を迎えるマッチメークについてです。

帝拳は粟生がWBC世界フェザー級王座を奪取後、間髪を入れずに09年7月、初防衛戦で同級1位のエリオ・ロハス(ドミニカ共和国)を迎えました。粟生はこの試合に敗れるのですが、関係者の間では、いきなりではかわいそうだった、1試合挟んでおけば、あるいは結果は変わっていたかもしれない、という声が多く、聞かれたものでした。

山中も同様に、いきなりこの危険な相手では? とも思いますが、山中自身の「数年前の自分には考えられないビッグネーム。これに勝てば、自分も成長できる」と、謙虚でありながら、戦う以上は全力を尽くす! という決意がにじむ抱負には好感が持てたものでした。

さてさて・・・です。12位、8位、14位。何の数字か分かりますか? 10年12月、アレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)とのWBA世界バンタム級王座決定戦に勝ち、3階級制覇を達成した亀田興毅が、その後に行った防衛戦での相手の世界ランクです。

そして今回のV4戦の相手も12位のノルディ・マナカオ(インドネシア)とあれば、WBAは1位選手ウーゴ・ルイス(メキシコ)の存在を忘れてしまったのですか? ともいいたくなるものです。

休養がそれほど長期間でもないのに休養王者に追いやられた清水もそうですが、指名試合ルールは例外があるのですか? と問いたくなるほどの見解にしても、WBAのやり方は最近、腑に落ちないところが多いのでは? と思いますね。

亀田興毅は格下選手ばかりの防衛戦続きにこのところ「格の違いを見せつける」が“決まり文句”となってしまった感がありますが、さほど見せつけていない試合も多く、毎度それ・・・ではなく、そろそろ最強のチャレンジャーを迎え、そこで強さを見せつけてもらいたいものですね。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR