岩田禎夫さんが書いたマスターズ・ガイド

USPGAツアーの今季メジャー第1弾となるゴルフの祭典「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)が今年も近づきました。

4月5日から4日間、またあの地での熱狂が響き、テレビ観戦の日本のファンは、春眠を返上して寝不足の日が続きます。

そんなとき、ゴルフ記者の大先輩である岩田禎夫さんが、初の著書となるマスターズの本を出版してくれました。「マスターズ~栄光と喝采の日々」(ACクリエイト出版部刊=2400円税別)=写真=でA5版304ページの力作です。
岩田禎夫のマスターズ本

この書は3月27日から全国の書店に出されていますが、実は岩田さん、なぜか本がまだ、日の目を見ていなかった3月6日に東京・港区の東京プリンス・ホテルで出版記念パーティーを開きました。

新旧ゴルフ記者たちがにぎやかに集まるこのテのパーティーは、だいたい主役の趣旨などはどうでもいい感じで、勝手にヤアヤアと同窓会? が会場の各所でにぎやかに始まってしまいます。

同パーティーの発起人の一人に名を連ねた石原慎太郎・東京都知事は、岩田さんとは神奈川県の名門進学校・湘南高校時代の同級生であり、ヨット仲間としても気のおけない間柄なのだそうですが、石原氏は「おい、湘南のプレーボーイよ、だいたい本が出来てもいないのになぜ、出版記念なのだ!」と歯に衣着せない辛口の挨拶で笑わせ、岩田さんも「まあまあ、今日は皆さん、同窓会のつもりで・・・」と応じ、和やかな、いい感じの雰囲気が出来上がっていました。

岩田さんは1933年(昭8)生まれ。報知新聞(現スポーツ報知)記者を経て1971年からフリーとなり、米国のPGAツアーを取材の主戦場としてきたゴルフ・ジャーナリストです。

草分けの苦労を乗り越えて・・・

私がスポニチに入社したのが1969年。駆け出し記者として右往左往していた時代に岩田さんは、会社組織を抜け出し、米国に飛び出して行ったのですから、草分けとしてそのご苦労は大変だったことと思います。

著書にこんな記述がありました。

〈米国ツアーの取材で本土まで足を伸ばすようになったのは1970年代初めだ。最初のうちは「なぜ日本人が米国ツアーを取材するのか」と、あまりいい待遇は受けられず、与えられたプレスルームのデスクも、正面のスコア表がまったく見えない片隅だったりした・・・(中略)〉

何ごとも、選手も記者も、レールを敷く作業にはつらいものがあります。それは岡本綾子があの時代、どれだけ周りに溶け込むことに努力したか、を見聞きしても分かることです。努力が実って“認知”される、つまり“市民権”を得られるまでは、苦労の連続であることはいうまでもないことなのです。

岩田さんは1972年から「マスターズ」を中継するTBSテレビの解説者として携わり、以来、マスターズ取材40年というひとつの大きな区切りとして、今回の出版に踏み切ったとのことでした。

「マスターズ」という大会に関しては、例えばこの大会を取材するために当地へ出向くと、実にさまざまな資料に触れたり、知識を得たりすることが出来ます。しかし、それらが一般的に公開されることはあまりなく、日本でも専門誌などが時折、組む特集モノにしても、現地に出向いた記者がかき集めた資料を元につくられることが多いようです。

そうしたときに“手元にあったらなァ”と思うのが「マスターズ辞典」といった類の本ではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。私たちにしても、あるいはテレビ観戦のファンにしても、トーナメントを見ながら、ああ、あのホールはこうだから、などのことが分かれば、試合はより一層、面白くなるでしょう。

岩田さんは40年の長きにわたる見聞を元に、もっと勉強してくれよ、との願いを込めて、そんな本を私たち後輩につくってくれたような気がします。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR