尾崎直道のマウスピース使用に思う

ゴルフ好きの友人と雑談中にプロゴルファー・尾崎直道(55)の話題となりました。あの、エエッ? と耳を疑うような、珍しい失格劇に関してです。

男子プロゴルフツアーの今季開幕戦となった「東建ホームメイト・カップ」(4月15日最終日=三重県桑名市・東建多度CC名古屋)の初日、プレー終了後に尾崎直がラウンド中、マウスピースを使用していたことが明らかになり、それがゴルフ規則14-3(項目a)「プレーヤーの援助」に抵触するとして失格となりました。

トーナメントでの失格は、まあ、だいたい、過少申告などスコア誤記によるものが一般的ですが、マウスピースの使用がルール違反になるような例は、ほとんど聞いたこともなく、ゴルフの知識が豊富な友人も「へえ~、いいような気もするが、厳しいものだねェ」と首をかしげながら、表情を引き締めていました。

ゴルフ規則14-3は「人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用」ですが、同規則の項目aに「ストロークをしたりプレーする上でプレーヤーの援助になるようなもの」があり、マウスピースの使用は“その援助”とみなされたわけです。

同様に援助とみなされた例として、昨年秋の「ダンロップ・フェニックス」第1日、韓国のドンファンがラウンド中にカメラマンが撮影したフォームを見てチェックしたことで失格となりました。これなどは、分かりやすい援助として納得できるにしても、不満顔の友人の言い分は「マウスピースは、まあ、援助と指摘されれば援助なんだろうけど、直道のように55歳、キャリアの長い人は“保護”の意味もあるんじゃないかなあ。シニア選手に対しては一考が必要なんじゃないかと思うよ」でした。

今どき・・・シニア選手への優遇案も考えては?

スポーツにおけるマウスピースの使用は、ボクシングなどの格闘技、ラグビーやアメリカンフットボール、アイスホッケーなどの体をぶつけ合うコンタクト競技、などで歯や口中保護を目的に一般的、さらに最近は野球などの球技でも“集中力の増加”などの効果を狙って使用する選手が増えているようです。

ボクサーの歯(特に奥歯)はだいたい、元世界王者の浜田剛史氏の言葉(浜田氏はボロボロと言っていました)を待つまでもなく、外からの衝撃度の高さ、内からの噛み締め度の強さ、などで傷んでおり、保護の意味でこの競技にマウスピースの使用は欠かせません。

一方、マウスピースを利用した噛み合わせの良さ、噛み締め度の強さ、などは「集中力の向上」や「筋力のアップ」に効果を及ぼす選手もいるようで、ゴルフ規則の意図するところは、そうした使い方があるなら、それを禁じようということなのでしょう。

事実、尾崎直は初日のプレー終了後、レストランで関係者と食事中に「これ(マウスピース)をしてると距離が伸びるんだよねえ」と話してことが発覚。違反では? の指摘に自ら、競技委員長の元に出向いて報告、失格処分を受けたそうです。

尾崎直が自ら、飛距離のアップを目的に、つまりゴルフ規則14-3(項目a)に違反していることを口にしてしまっては、失格処分も仕方のないところです。

が、尾崎3兄弟の末弟・直道は、ここ数年、米シニア・ツアーの常連として頑張ってきており、そのキャリアから腰や奥歯などに結構、傷みも出てきていることと思います。

例えば、腰のベルトなども、強く締めるだけで、マウスピースを使用したときと同様の効果が得られることもあります。ゴルファーの持病でもある腰痛持ちの選手が、腰痛緩和のベルトを巻いてプレーし、腰痛緩和以外の効果を得られた場合はどうなのでしょうか。

微妙な問題でもあり、また、それらがどれほどの援助となり、どれほどのアドバンテージとなるのか分かりませんが、あまりがんじがらめにルールで縛らず、年齢によっては使用OKなどとした方が、むしろツアーの活性化に結びつくのでは? などと勝手に思いますが、どうでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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