おしゃれになったゴルフ・ウエアに思う

前週の女子プロゴルフ・ツアー「中京テレビ・ブリヂストン・レディース」(5月20日最終日=愛知県豊田市・中京ゴルフ倶楽部石野コース)をテレビで見ていたら、オヤッ? という光景に出会いました。森田理香子プロ(22)が、襟なしのTシャツ姿でプレーしていたのです。

マナーを重視するゴルフのウエア規定は厳しく、一般的にシャツは「襟付き」が常識とされています。夏場の暑い季節、私たちアマチュアの仲間内のゴルフでさえ、短パン着用の場合は一応、コース側の許可を得ることが決まりとなっているほどです。

女子ツアー界のウエアの変革ですが、急激に変わったのはいつごろから? と問われれば、宮里藍のプロ転向以降から、と答えることができるでしょうか。それ以前、男女ともだいたいゴルフ・ウエアは、ポロシャツにスラツクスが、あたりさわりのない定番スタイルでした。

これが03年秋、藍ちゃんがプロ転向、翌04年シーズンから本格的にプロの舞台に参戦して以降、いわゆる、オヤジの休日スタイルとしてはうってつけだった、この形が一転、いかにも“アスリートふう”に変わります。

この件に関して以前、藍ちゃんの父・宮里優さん(66=お父さんは今日5月24日が誕生日です)と話したことがありました。

育成の段階で、ゴルフを通して社会性を身につけることを重視していた優さんは、幼年時の3人の子供たちに将来、ゴルフの試合に勝って優勝インタビューを受けるとき、口元からのぞく“健康的な白い歯”はアスリートの命、として歯磨きを励行させたような、こだわりの人です。

すがすがしいアスリート・ファッションへ

同様にユニホームがない分、自由ではあるが、どこかスポーツをするにはふさわしくない既成のゴルフ・ウエアに疑問を持ち、プロ転向の際は、契約するウエアのメーカー側との話し合いで何度もダメ出し、現在のおしゃれで清潔感あふれる、アスリートらしい“藍ちゃんスタイル”をつくり上げた、といいます。

藍ちゃんの出現以降、女子ツアー界は、藍ちゃんに追いつけ、追い越せ、と有望な新人が次から次へと現れ、活性化を生みました。

それは一方、女子プロゴルファーのビジュアル化にもつながり、ウエアを生み出す各企業も、既成の常識を打破したユニークな、あるいは契約プロに合った個性的なウエアづくりにチャレンジ、そこにかつてはご法度だった「襟なしもの」もファッション性の一環として、当たり前のように加わっていきます。

JLPGAのトーナメント規定(第6章「選手の心得」⑧)では、Tシャツ着用に関し「女性らしいファッション性のあるもの(ゴルフメーカーがゴルフウエアとして販売しているもの)は可」としており、禁止はしていません。

それもこれも、やはり、時の流れ、というものでしょう。ただ、プロが着用すれば、ああ、いいのか、と一般アマもそれに続くことを、プロは常に頭の中に入れておくことが必要でしょう。

Tシャツは今、禁止されてはいませんが、森田プロのスタイルがカッコ良かったから・・・とこれから、アマチュアのTシャツ姿が増えることは、プロが与える影響として予測されることです。

また最近、街中で全盛のレギンスも、女子プロの中で採り入れられています。これは、芝の上ではちょっと、と首を傾げざるを得ないスタイルですが・・・。

そうしたとき、大事なことは、ゴルフ場では以前、マナーとして襟なしのウエアは禁止されていたことなどを知っているか、いないか、その上で・・・ということ。つまり“わきまえ”の度合いでしょう。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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