過熱する五輪出場切符争奪戦!

ロンドン五輪の開幕(現地時間7月27日開会式)を間近に控えたこの時期、各競技とも出場権を懸けた戦いに熱が入ります。

が、その一方、出場切符を手にした者(あるいはチーム、国)と、あと一歩でそれを逃した者(同)の“天国と地獄”の差は、厳しい勝負の世界につきものとはいえ、次が4年後であれば、あきらめ切れない悔しさに包まれるのもまた、仕方のないことなのでしょうか。

だから・・・というわけではないでしょうが、フェアプレーであるべき結果につい、文句の一つも言いたくなるのだと思います。オーバーヒートとなったのは、先に終了したバレーボール女子の五輪世界最終予選(東京体育館)で出場切符を逃したタイが、日本に突きつけた“八つ当たり”気味のクレームです。

6月1日付のスポニチ本紙によると、日本は同大会最終日(5月27日)にセルビアと対戦、2-3で敗れたが、2セットを取ったことで、勝ったセルビアとともに五輪出場権を獲得、が、日本が勝っていればタイの出場が決まるところだったため、タイのメディアが日本の“八百長疑惑”を一斉報道、日本は負けることで五輪一次リーグでブラジル、中国、米国と同じ組になることを避ける意図があったと報じた、という内容でした。

タイの気持ちが分からないでもないが・・・

この試合の模様は、フジテレビ系が当日午後7時から中継、平均視聴率23・3%(関東地区)、瞬間最高視聴率31・6%(同)=ビデオリサーチ調べ=の数字が示すように、多くの人の注目を集める中、フルセットまでもつれ込む、大いに盛り上がった試合となりました。

私はテレビ観戦でした。五輪出場権を懸けた土壇場の試合とあって気合の入る日本はまず、第1セットを先取、その勢いから3-0勝利かな? とも思われましたが、第2セットを奪われてしまいます。そして大事な第3セットを取り、この段階で出場権を獲得するのですが、見ていた方々は、この時点で何を思ったことでしょうか。

セルビアは負ければ五輪出場権を逃し、代わってタイが出場権を獲得する、という微妙な展開です。私がここで感じたことは、日本は応援してくれるタイへの負い目はあるものの、直接対決で気を吐くセルビアを潰してしまうのも、どこかしのびない気もする、他力本願のタイと自力で最後のチャンスに懸けるセルビアを、ハカリにかけたらどうなるか・・・でした。

結果は、その後の2セットをセルビアが取り、日本は負け、セルビアも3位が決まり出場権を獲得するのですが、私の予測は、別に“八百長だ!”などと騒ぎ立てるような類のものではなく、そういう“武士の情け”的なものがニオう展開は、この試合、この競技に限らず、どこでも時折、アレレッ! といった感じで見受けられるもの。まあ、その決着は、五輪の場でつければいいじゃないか、といった程度のものです。

しかし、タイはそれでは済まなかったのでしょう。疑惑の裏付けとして、日本は一次リーグで強豪国と同じ枠に入ることを避ける思惑があった、などと、こじつけ気味に糾弾しています。

この件に関して国際連盟は、日本協会にレポート提出を求め、事情聴取を行ったとのことですが、外電は「調査の結果、証拠はない」(国際連盟)と伝えてきており、一件落着のようです。

タイが覚えた不信感は、分からないわけではありませんが、タイの女子バレーは着実に力をつけてきており、こうした強硬手段に出るより、実力で「アジア枠」を目指してほしかった、と思います。試合で見せたすがすがしさが、これによって失われてしまったことが残念です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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