石川遼不在の国内メジャー競技に思う

石川遼(20=パナソニック)は9位、と外電が伝えてきました。USPGAツアー「メモリアル・トーナメント」(現地時間6月3日=日本時間同4日=最終日、米オハイオ州ダブリン=ミュアフィールドビレッジGC)の最終結果です。

前日の第3日、通算3アンダーで5位に浮上。首位に5打差で迎えた最終日は、優勝も狙える位置からのスタートでしたが、3バーディー、4ボギーと一進一退のゴルフでスコアを伸ばせずに終わりました。

さて、今回の石川の米国遠征は「全米オープン」(現地時間6月14日開幕、米カリフォルニア州=オリンピッククラブ)を挟んで5連戦が組まれました。5月21日付で発表された世界ランクが59位。同60位までに与えられる「全米オープン」の出場資格を獲得したこともありますが、とともにこの5試合で来季の米ツアー・シード権を得ることが大きなテーマとなっています。

初戦の「クラウンプラザ招待」(現地時間5月27日最終日、米テキサス州フォートワース=コロニアルCC)では予選落ち。前途多難を感じさせる滑り出しとなりましたが、石川は、帝王ジャック・ニクラウスがホストを務める第2戦(メモリアル・トーナメント)で巻き返し、残り3試合に期待が持てる状況をつくり上げたようです。

ここまで59万6230ドルの石川の獲得賞金は、今回の9位タイの賞金16万7400ドルを加えて計76万3630ドルとなり、昨年の賞金ランク125位の金額(D・J・トレハン=66万8166ドル)を上回りました。この調子で積み重ねれば、来季のシード権が得られる125位以内の条件を満たすことになります。安全圏の目安は「80万ドル以上」とされています。

米ツアーのシード権を取った場合、来季はどうする?

こうして石川が積極的に米国に飛び込んで健闘を演じることは、今、そうした日本人選手が数少ないだけに、将来的に日本のゴルフ界に跳ね返ってくることを考えれば、どんどんやってほしい、とは思います。

が、この時期、国内ツアーに目を転じれば、日本オープン選手権、日本プロゴルフ選手権と並ぶメジャー競技「日本ゴルフツアー選手権シティバンクカップ宍戸ヒルズ」(6月3日最終日、茨城県笠間市=宍戸ヒルズCC)の熱戦を展開中です。大会はルーキーの藤本佳則(22)がプロ5試合目で優勝するという快挙を演じました。

それはそれで価値があり、大会の模様(最終日)をNHK総合テレビが午後1時05分から延々、放送した甲斐はあったろうと思います。

とはいえ、テレビの前に陣取ったゴルフ・ファンも、会場に足を運んだ方々も、また、放送関係者を含む大会関係者ら、誰もが感じたことは「遼くんがいてくれれば・・・」の思いだったのではないでしょうか。

スター選手の果たすべき役割は? と考えたとき、当人は、果たすべき義務と自分がしたいこととの間で頭を悩ますことと思います。例えば石川が、来季の米ツアーのシード権を獲得した場合、来季はどうするのか? 日本のツアーはお留守にするのか? など、難しい問題が出てくることは予測がつくことでしょう。

それでなくとも、特に女子ツアー界など外国人勢が強いプロゴルフ界は来季、果たして今年並みが保てるのかどうか、楽観視はできない不安材料が出始めています。

私自身は、国内ツアー事情が、石川の手かせ足かせにならないことを祈りつつ、一方、国内ツアー界に石川に代わる(可能性を見せた藤本を含む)ニュー・スターの出現を待ちたい気持ちですが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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