おみそれしました!

早起きなのか、あるいは夜更かしなのか、午前3時半という時間帯は微妙なところですが、どちらにしても、この時間に目を開けていることは、その日一日、寝不足状態となることは間違いありません。

が、サムライ・ブルーの日本代表連中は、そんなことを吹き飛ばす会心の試合を見せてくれました。日本時間6月25日早朝に行われたサッカーW杯南アフリカ大会での日本代表の一次リーグ最終戦、決勝トーナメント進出を懸けたデンマーク戦の熱闘です。

一次リーグ2戦1勝1敗(得失点ともに1)で迎えた3戦目。負けさえしなければ引き分け以上でベスト16入りが決まるという、日本代表が有利な条件となった試合、戦前の心理はどうでしょうか。

サッカー好きの友人がこう言いました。

「どこに目標を置くかだろうね。引き分けに目標を置いたなら負けるだろうし、勝ちに目標を置いたとしても引き分けでもいいんだ、という気持ちがあると守りが中心になるだろうから、オレは1-1のドローと見るが・・・」

それに対して私は、少々ネガティブではありますが、0-1の敗戦だろう、と予想しました。もともと日本代表の決定力不足には不満を持っていましたし、今大会でも開幕直前のテストマッチ4戦全敗(得点1)の事実が、どうにもひっかかり続けています。言われ続けた岡田ジャパン批判の流れが、初戦のカメルーン戦勝利で一転、これほど変わるものか! と思われるほどの称賛に変わっても、普通、頭の切り替えというものは、それほど単純に行われるものでもないでしょう。

善戦だったなァ。大健闘だったが・・・。試合後、侍ブルー軍団がガックリと肩を落とす、いつもの姿が頭の片隅に浮かんでしまって仕方ありません。で、0-1の敗戦かなァ、と・・・。

それは実際、あながち間違っていたとは言い切れない滑り出しの情勢でした。
開始直後から攻め込むデンマーク勢。うまいパスワークで日本をかわしては再三、ゴール前になだれ込みました。

ああ、やっぱり。こんな調子でやられたら・・・。眠さもあって思わずマブタを閉じかけた瞬間の大歓声でした。前半17分、本田圭佑(CSKAモスクワ)の直接フリーキック、無回転シュートがネットの隅を揺らします。

オオッ! 先制かよ。0-1敗戦の線が早くもここで消えました。

さらに前半30分。今度は遠藤保仁(G大阪)の直接フリーキックが鮮やかに決まり2点目です。友人の1-1ドローもここで終わりとなりました。

日本人ならではの緻(ち)密な作戦能力、組織力を持ちながら、つねに不完全燃焼がつきまとい、見守るファンを嘆かせてきたのはやはり、守備的布陣などの消極策でゴールに立ち向かえない不甲斐なさだったでしょうか。それが1-1ドロー、0-1敗戦などの悲観材料を生む原因となり、つきまとう頼りなさをいまいち、拭い切れないところがあったはずです。

ところがこの試合はどうだったでしょうか。
後半36分、PKで1点を返され2-1と詰め寄られた後、日本代表がやってのけたのは“死守”ではなく、本田→岡崎慎司(新潟)で奪う3点目の追加点だったのです。

いやはや、まさに「おみそれしました!」といった感じです。
やればできるじゃないの!
こういう試合をしてくれれば、たとえ負けても文句は出ません。

感じることはW杯慣れとでもいいましょうか。1戦ごとに戦う姿勢、持ち味の組織力が固まってきた強さです。

こうなると決勝トーナメント1回戦、次のパラグアイ戦突破でベスト8も、と欲が出てきてしまいます。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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