嘆きと賞賛の狭間(はざま)で・・・

“6戦連続”の屈辱は阻止できるだろう、と思っていたところ、とんでもないことが起きてしまいました。ゴルフのJLPGAツアー「サントリー・レディース」(6月10日最終日、兵庫・神戸市=六甲国際GC)での“驚き”です。

その前の「リゾートトラスト・レディース」(6月3日最終日、長野・北佐久郡=グランディ軽井沢GC)で全美貞(韓国)が優勝し、国内女子ツアーは1992年以来という、外国勢の5戦連続優勝となってしまいました。

6戦連続となればツアー新記録! という重圧を背負って日本勢は「サントリー・レディース」を迎え、そんな中で服部真夕(24)が奮闘、第3日を終えて、後続に5打差をつけて首位の座を守り、誰もが「やっと阻止か」と思ったことでしょう。

が、その結果は、思いもかけないものとなりました。第3日終了時、通算6アンダーで首位の服部に7打差の6位につけていた16歳のアマチュア選手・金孝周(キム・ヒョージュ=韓国)が、何と11バーディーを奪い、18ホールの最少ストローク記録「61」をマーク、通算17アンダーで大逆転優勝を飾ってしまったのです。

期待された服部は「74」と崩れ、通算11アンダーで6位。「65」で回り、通算13アンダーで2位に浮上した佐伯三貴も、キムには4打差をつけられ“いいところなし”となってしまいました。

これで国内女子ツアーは、史上初となる外国勢の6戦連続優勝の不名誉な記録を刻んでしまいました。

こうした出来事に対して、日本の多くのファンは、韓国勢を初めとする外国勢の強さを“どうして?”と嘆き、また、勝てない日本人選手の弱さにも“どうして?”と嘆くことでしょう。

自国ツアーへの甘えがあっては勝てない

が、その一方、私たち(いや、私だけかもしれませんが・・・)は、気がついてみれば、USLPGAツアーの今季メジャー第2戦「全米女子プロ選手権」(6月10日最終日、米ニューヨーク州ビッツフォード=ローカストヒルCC)で健闘する“W宮里”藍&美香に“イケイケ! 頑張れ!”と声援を送り、熱くなっています。

米国人にしてみれば、自国のツアー、それも“女子プロ№1”を決めるメジャー競技で、中国のフォン・シャンシャンに優勝(通算6アンダー)をさらわれたり、彼女を追いかけるのが米国人選手ではなく、日本の宮里美香(通算4アンダーで2位タイ)や宮里藍(通算3アンダーで6位タイ)だったりしたら、躍進するアジア勢に対して、日本人が強い外国人に思う気持ちと同様のことを心に思い、あるいは不満を露骨に口に出したりしているかもしれません。

そうした感情は、あって当然のことと思いますが、米・日のツアーが外国人に門戸を開いているのなら、そこに国籍を持ち出すのはおかしいだろう、という声があります。門戸を開いた場所で自国以外の外国人選手が、どう活躍しようが、それは切磋琢磨の場、互いにレベルアップし合う場として腕を磨き合えばいいじゃないか、という意見です。

確かに世界中から選手が集まる米国のツアーは、韓国から、日本から、オーストラリアから、あるいは他の国から、世界の頂点を極めたいトップクラスの“チャレンジャー”が乗り込んできます。では、日本のツアーは、どういう位置付けでしょうか。いずれは米国に進出したいが、当面は日本で・・・というアジア勢は結構います。

今回の女子高生アマ・キムの快挙も、主催者推薦による出場という、日本ツアーならではの門戸開放があったからこそ、実現したものであり、いきなり米国ツアーでということはありえないことでしょう。

つまり、将来的に米国を目指したいアジア勢が、日本にワンクッションを置いて腕試しの場、自信をつける場と考え、来襲するのなら、それを受ける日本人選手も、同様のチャレンジ精神がなければ、太刀打ちはできないでしょう。

外国勢に連勝を許してしまうのは、日本勢が自国のツアーに甘え、その中で受身に回ってしまっているからではないか、と思うのですが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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