今どきの七夕祭り

電車の中で女子高校生のグループが、キャッキャッとにぎやかに会話を弾ませていました。

「っていうかァ~、それって遠距離恋愛?」「マジ~! 耐えられない」

聞こえてくる話の内容は、季節柄、どうやら「七夕伝説」のようです。「織女星」のこと座(ベガ星)と「牽牛星」のわし座(アルタイル星)が、7月7日に接近することで、年に一度の逢瀬(おうせ)とロマンチックに行事化された、五節句のひとつ「七夕」-。

私が住む藤沢市(神奈川県)は、JR東海道本線で小田原方面に向かう下り3駅目に「平塚」があり、同市が開催する「湘南ひらつか七夕祭り」は、宮城県仙台市、愛知県安城市(他地区にも候補はあるようですが・・・)と並んで日本の3大七夕祭りとされており、この季節が近づくと、若い女性たちは、流行(はやり)の浴衣姿を楽しみに、一人一人が「織女星」となってデートに向かうのだそうです。

資料によると七夕行事は、織物の上達を願う中国の宮廷行事「乞巧奠(きっこうでん)」が起源、だと言われます。宮廷夫人たちは7月7日夜、祭壇に針を捧げ、庭には筵(むしろ)を敷いて酒、さかな、果物などを並べ、星を眺めながら、機織(はたおり)の上手な「織女星」に、織物など針仕事、手作業が上手になるように祈った、とありました。

それにともなう織姫&牽牛の七夕伝説は、機織に牛飼いに、ともに働き者だった2人が、結婚して夫婦となった途端に楽しい生活のほうが先になり、仕事は後回しになってしまったことに腹を立てた“天の神”が2人を分け(強制的な別居ですか?)てしまい、会うのは一年に一度だけ! という、まあ、どちらかというと理不尽な仕打ち、悲しみのストーリーなのですが、一方には、年に一度のデートを楽しみ(励み)に、だから日々の仕事については以前にも増して精を出した、という教訓もあります。

「そんなのムリ! とても我慢できない! ひどい!」

針仕事だ、裁縫だ、はたまた機織だ、などの根気のいる手仕事とは、とても縁のなさそうな女子高校生たちの声が聞こえてきそうです。

浴衣にしても今、帯の結び方が難しい、分からない、とあれば、既に結びあがって、後はホックで止めるだけの既製品が、下駄や小物などとセットになって売り出される時代です。

そうして着飾った彼女たちは、織姫と牽牛がやっと会えた空の下で、短冊にどんな願いごとを書き込むのでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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