開幕した「全英オープン」を見て・・・

USPGAツアーの今季メジャー第3戦「全英オープン」が7月19日(日本時間同)に開幕しました。

第141回を迎えた“The Open”ならではの過酷な戦いの今年の舞台は、英国リザムセントアンズのロイヤルリザム・アンド・セントアンズです。同コースでの開催は、01年大会以来、11年ぶり11回目となります。

今大会の焦点はやはり、タイガー・ウッズ(36=米国)の動向でしょうか。今季、すでに3勝をマークしましたが、スキャンダルや左ひざの故障を乗り越えて、完全復活をアピールするためには、どうしてもメジャー制覇がほしいところです。

そして、8人が出場している石川遼(20=パナソニック)ら日本勢はどうか・・・というテーマを持って7月19日夜、初日の熱戦を映し出すテレビ朝日(午後7時から中継)にかじりつきました。

タイガーの全英オープン優勝は、06年から遠ざかっていますが、今大会はテレビの画面を通しても“気迫”が感じられます。好調なショットを武器に前半アウトで4バーディー。後半インは、バーディーなしの1ボギーと不満も残しましたが、3アンダーの67は、6アンダーで単独トップに立ったA・スコット(オーストラリア)に3打差の6位タイと“絶好”といえるスタートを切りました。

テレビ朝日の解説陣の一人である羽川豊プロは、大会前に降った大雨の影響を指摘、ボールが止まりやすい状況にあることから、例年とは違う「積極的な攻撃」を初日のポイントとして挙げていました。

タイガーにしても、4つのパー3を除く14ホールで13ホールまでを第1打、フェアウエーをキープしたショットの安定感が、チャンスをつくり上げていた、といっていいでしょう。

ミス=1打罰が避けられないリンクスランド

対照的だったのが石川でした。前半アウト、8番まで1バーディー、2ボギーと一進一退ながら、希望を感じさせる粘りを見せていました。

その通り、9番で2メートル半、10番で約10メートルを沈める連続バーディーでスコアを待望のアンダーに持ち込みます。

さあ、これから! 石川本人も見ている側も、誰もがそう思ったことだと思います。・・・が、待っていたのは、上がり5ホール、地獄の5連続ボギーという惨劇でした。

14番、第1打(3W)を左ラフ、15番は右ラフ、16番も17、18番も・・・見るに耐えられないショットの乱調は、ラフに入れては許してくれないロイヤルリザム&セントアンズの怖さ、左右両方に曲がるボールでは、瞬時の修正も効かず、4オーバーの74で115位タイと大きく出遅れてしまいました。

石川にとっては4年連続、4度目の全英オープンですが、昨年に続く2年連続の予選落ちだけは避けるべく、第2日は全力で“上”を目指してもらいたいものです。

石川の組を見ていて頭が下がる思いをさせられたのが、トム・ワトソン(米国)の健闘でした。1949年9月4日生まれの62歳。石川の苦戦をシリ目に1オーバーの71(51位)で初日を終えました。

“全英男”のワトソンといえば、09年のターンベリー・エイルサコースの戦いで首位に立ち、スチュワート・シンク(米国)とのプレーオフに突入、惜しくも敗れたことがまだ、記憶に新しい出来事です。勝っていれば59歳10カ月でのメジャー史上最年長優勝記録を達成するところでした。

淡々と気負いもなく、本当にゴルフが好きで、難しさを楽しんでいるヨ、といった感じの“長老”ワトソンを見ていると、終盤にバタついた石川には、気の毒ではありますが、若さゆえの未熟さ、を感じてしまいます。

〈オイオイ、お若いの。ブッシュから打つ不運を嘆く前に、その不運を招いたのは自分であることを知ることだね〉

ニコニコと笑いながらワトソンは、しかめっ面の石川に、こんな言葉を投げかけたでしょうか?
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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