堅守、反撃、そして勝利!

連日、熱戦を展開させるロンドン五輪ですが、日本勢への注目度は、良くも悪くもサッカー男女の進撃が大きな原動力となっているようです。

大会は8月4日から後半戦に入りました。前半戦を振り返ると、柔道陣では決め手を欠く男子勢の不振が眠気を誘い、好調な水泳陣のメダルラッシュが眠気をふっ飛ばし、その合間に入ってくるサッカー陣の快進撃が、目を見開かせる! という状況をつくり出していました。

その話題は、どこでも聞かれます。

「決勝トーナメントのなでしこジャパン、どうだろうねェ」

行きつけの飲み処(どころ)でも、サッカー好きの顔見知りが声を掛けてきました。

1勝2分けでグループ2位となった一次リーグを見る限り、絶好調を誇っていた点取り屋のFW大儀見優季(25=ポツダム)が不発。また、決勝トーナメントの対戦カードをにらんだ戦略があったにせよ、カナダ戦(○2-1)後のスウェーデン戦、南アフリカ戦でともに無得点のドロー。顔見知りの危惧は、そのあたりに漂う、点を取れるのかなァ、という「士気の低下」にあったようです。

負ければ終わり! の、一次リーグを突破した8強による決勝トーナメント、なでしこジャパンの初戦は対ブラジル戦、8月4日午前1時のキックオフです。

「なでしこジャパン」が示した脅威の組織力

その試合、なでしこジャパンを率いる佐々木則夫監督(54)にしてみれば“想定内”だったのでしょうが、見る側にとっては“こりゃいかん!”といった感じでした。滑り出し、個の強さを武器にボールを支配、パワフルに攻め込むブラジルの攻勢に対して、です。

ひたすら耐え、凌ぎ、守る、ニッポンの女子。思えば原爆投下という蹂躙(じゅうりん)を受け、降伏→敗戦の歴史を持つ日本の8月は、時代がどう変わろうと、事実が変わるわけではない“特別”な月であり、なでしこ勢のけなげな守り、特にGK福元美穂(28=岡山湯郷)の踏ん張りには、つい“竹槍”を思い浮かべてしまい、深夜に一人、目頭を熱くしてしまうのでした。

が、さすが! です。前半27分、MF澤穂希(33=INAC神戸)のFKを受けた大儀見がドリブルで切れ込み、ゴール前、右足一閃、相手GKとの1対1の対決を制しました。

相手のファウルを受けたFKを、相手DFの陣形が整う前に素早くリスタートさせた澤ならではの機転。それを大儀見が五輪初ゴールしたところで形勢は一転。さらに後半28分、FW大野忍(28=INAC神戸)が追加点を叩き込んだところで思わず、うなってしまいます。

組織力とはこういうものなのだ、と。また、組織力を駆使した守備が、相手の個人技を封じ、疲れさせ、少ないチャンスを生かす、それがW杯を勝ち抜いた“なでしこ戦法”なのだ、と。

次の準決勝戦は、8月7日午前1時キックオフのフランス戦です。五輪直前の親善試合で完敗した相手。これを不利と見るか、あるいは借りを返すチャンスと見るか。ブラジルを下した今、私自身は、なでしこジャパンであれば、間違いなく後者! に気持ちが変わってきています。

決勝トーナメントに進んだ男子の五輪代表も、初戦(準々決勝=対エジプト戦)を8月4日午後8時キックオフで迎えます。男子も女子も、ともに刺激を与え、刺激を受けながらの快進撃です。

さあ、頂点へ! 期待は大きくふくらんできています。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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