涙のわけは? 涙腺が緩んだ夏

今年の夏は、随分と涙腺(るいせん)を刺激させられました。

ロンドン五輪の熱戦! 勝っても負けても、それぞれの選手たちがそれぞれに持つ、この場に至るまでの4年間のストーリーは、どれもこれもが感動的で、見守る側もつい、胸を熱くして“もらい泣き”をさせられてしまったものでした。

「涙腺を刺激させられた」と冒頭、簡単に書きましたが、正しくは、感動したときに出る涙は、自律神経の「副交感神経」が、涙腺の分泌中枢を刺激して活発化させ、涙を大量に溢れ出させる、のだそうです。

まあ、私たち「ヒト」に涙はつきもので、悲しいとき、つらいとき、苦痛があるとき・・・逆に嬉しいとき、感動したとき・・・など、ことあるごとに涙を流します。そしてまた、感情の変化により涙を流すのは、ヒトだけのものなのだ、とも言われているのです。

そこで「涙って何?」「何で出てくるの?」との興味。ちょっと“涙のメカニズム”を調べて見ました。

基本的に涙は、眼窩(がんか=眼球を収めている骨の穴)の外上側にある涙腺(るいせん)でつくられ、分泌される(1日に約0・5ミリリットル程度と少量)血液を原料とする、9割以上が水の体液であり、常に流れて眼球の保護、眼球への栄養補給などを主な役割としている、とのことです。(ウィキペディア参考)

感情が涙腺を制御不能にして・・・

普段、その涙が溢れ出てこないのは、目の表面を通り、涙道などを抜け、鼻から喉へと流れ落ち、吸収されるから、なのだそうです。(同)

では・・・です。目から溢れてホオを伝うほどの大量の涙は、どうして出てくるのでしょうか。

涙腺は自律神経によってコントロールされています。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、悲しみの感情は「交感神経」を、喜びの感情は「副交感神経」を刺激、それぞれを活発化させます。

自律神経は普段、特別に意識しなくても、普通に呼吸が出来ている、などの働きをしていますが、例えば、サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」が、決勝戦で米国相手に大健闘した出来ごと、あるいは競泳男女の「400メートル・メドレーリレー」で団結のメダル獲得により、多くの人々を感動させた、などの出来ごとが起きたとき、沸き起こる激しい感情で自律神経が正常に涙腺をコントロールできなくなり、大量の涙を外に噴出させてしまう、というわけです。

とはいえ、それらがすべてに当てはまるというわけではなく、悲しくても、あるいは嬉しくても、涙とは無関係という人もいるわけで、このあたりは謎、詳しい仕組みについては結論が出ていないところもあるようです。

さらに・・・です。昔から「今泣いたカラスが・・・」などと言われますが、悲しみにしろ、喜びにしろ、ワンワンと大泣きした後は、笑みがこぼれたり、スッキリした表情になったり、だいたい“気持ちが晴れた”といった様子が見られます。

なぜか? それも、感情によって制御不能となった自律神経へのストレスを、泣くことによって発散させる働きを生むためなのだ、という説もあるようです。

であれば、悲しいとき、嬉しいとき、私たちはためらわず、感情に流されて思い切り泣いてしまったほうが、その後に来るものは大きいかもしれません。

そしてまた、人が制御不能となったとき、その状態を黙って、微笑ましく見守ってあげることも、大切なことなのかもしれませんね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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