やっと来た宮里美香の初優勝に拍手!

“ノドから手が出るほど・・・”だったろうことを思うと、本当によかったね! と、心から祝福してあげたい気持ちです。

USLPGAツアーの「セーフウェー・クラシック」(8月19日=日本時間同20日=最終日、米オレゴン州ノースプレーンズ・パンプキンリッジGC)で、米女子ツアー参戦4年目にして悲願の初優勝を飾った宮里美香(22=NTTぷらら)です。

第1日、7アンダーの65で首位発進。第2日も、ボギーなしの68と好調を持続し、通算11アンダーで首位の座をキープ。首位で最終日を迎えるのは、ルーキー・イヤーだった09年の「コーニング・クラシック」(最終成績は4位)以来となりましたが、重圧を乗り越えてついに、後続に2打差をつける、通算13アンダーでの初優勝に結びつけました。

あのときの言葉が思い出されます。7月の「全米女子プロ選手権」(現地時間6月10日最終日=米ニューヨーク州ピッツフォード・ローカストヒルCC)で2位となったときです。

今季は4月、予選落ちを重ねるなど調子を落としましたが、それを克服して6月に入り上昇。第一週の「ショップライトLPGAクラシック」で3位に入ると、続くメジャーの「全米女子プロ選手権」では、優勝こそ逃しましたが首位に2打差、2位に食い込みました。

このときの宮里の力強い言葉は、こうでした。

〈手が届く位置に来ているのは実感できた。あと数打で世界の1位になれる。メジャー優勝まで、もう少しと感じられたのがうれしい〉

それ以前、宮里には何度となく、優勝のチャンスが来ては惜しくも届かず、を繰り返していました。

あと一歩、あと一打・・・がついに!

沖縄・松島中3年在学中の14歳で「日本女子アマ選手権」を最年少(14歳8カ月)制覇。沖縄・興南高卒業後の08年、国内女子プロ界に背を向けて単身渡米、USLPGAツアーのクオリファング・トーナメントにチャレンジして09年シーズンの同ツアー出場資格を獲得します。

日本を飛び越えていきなり米国へ、となったのは、その当時、参戦1年目の曽雅妮(ヤニ・ツェン=台湾)の活躍に刺激され「今すぐにでも世界で戦いたい」と思ったから、なのだそうですが、考え方としては、ダメなら日本で・・・という“保険”的な退路を断って米国に乗り込んだところは、勢いを誇る韓国勢の形と似ています。

同じ沖縄出身の先輩・宮里藍(27=サントリー)とは、同じ宮里姓ということもあり、同様に比較されることが多いことと思いますが、米国への向かい方、取り組み方、などに関しては、しっかりとした“美香流”に貫かれているといえるでしょう。

今年6月の「全米女子プロ選手権」で2位となった後、宮里は「アーカンソー選手権」(現地時間7月1日最終日=米アーカンソー州ロジャーズ・ピナクルCC)で、何と宮里藍と優勝争いを展開させ、通算11アンダーで、優勝した藍に1打差の2位に甘んじました。

このとき藍は「美香ちゃんはそのうち、順番が回ってくる。私は私のベストを尽くした結果だから嬉しい」と話しましたが、美香は「日本勢のワン・ツーなんて、ホントに凄い!」と言いながら、優勝を逃した悔しさで潤んだ目を精いっぱい、前に向け「私はあと一歩、あと一打」と語ったものでした。

そんな経験、悔しさ・・・さらに今季、これまで15試合中、トップ10入りが6試合、そのうち2試合で優勝争いです。こうした健闘がいつか、報われなければ、勝利の女神は冷酷すぎるというものでしょう。

宮里の優勝を報じる外電は、こんなコメントを送ってきました。

〈最高です。言葉が出ない。後半に入ってちょっと緊張して1打1打、大事にやった。ライバルは相手じゃない。自分との戦いだと思って・・・〉

その言葉の端々に“必死の気持ち”がのぞきます。やっと来た優勝! これを機に、さらなる飛躍が期待される美香は、藍とともに日本勢の最強コンビとなって、メジャー獲りに向かいそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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