石川遼に正念場の秋の陣

行きつけの飲み処(どころ)であれやこれやと雑談していると、ゴルフ好きが声を掛けてきました。

「ねぇねぇ、今年の遼クンだけどねェ。なんか、あまりパッとしないで期待に応えてくれない感じだね。もう、終わっちゃったのかも?」

結構、キツ~い評価、見方でしたが、その石川遼(20=パナソニック)、7月上旬の国内男子プロゴルフ・ツアー「長嶋茂雄招待セガサミー・カップ」(7月8日最終日)以来、7カ月ぶりの国内ツアー復帰となった今週の「VanaH杯KBCオーガスタ」(8月23日開幕=福岡県糸島市・芥屋GC)で第1日、2オーバーの74、122位(暫定)の出遅れ発進となっては、おいおい、頼むよ! といった気持ちがつい、キツい言葉になってしまうのもわからないではありません。

石川は、8月19日=日本時間同20日=に終了したUSPGAツアー「ウィンダム選手権」(米ノースカロライナ州)で、今季2度目となる米遠征5連戦を終えて帰国、その足で今週の国内ツアーに合流しています。

トーナメントを取材しているスポニチ本紙の担当記者は、ショットは乱れ、パットは入らず・・・でゴルフにならない状態、と伝えてきました。米国から帰国直後の試合など、石川にとって弁解の材料は数多く、あることでしょう。が、それは石川側の事情であり、青木功なら恐らく“出る以上は、ファンを嘆かせるなよ”くらいのことはビシッと言うでしょう。

確かに今季の石川は、米国ツアーを重視して国内ツアーは未勝利など、ファンを嘆かせる展開を続けています。これだけの日米往復を続けることは、それだけで心身には相当の負担をかけることになり、常に万全の状態で試合に臨めることは少ないのではないかと思います。

“オフなし”のツケをどう払う?

私が今季の石川に危惧を抱いたのは、昨シーズンが終わり、年明け早々の「ソニー・オープン」(現地時間1月12日開幕=米ハワイ州、ワイアラエCC)から、早くも新シーズンの米ツアーに入っていったことでした。

この段階で「マスターズ」への出場権を持たなかった石川には、世界ランクでの資格獲得を目指す、という明確な目標があったのですが、プロゴルファーにとってシーズンオフはおろそかにできず、この休養の時期にシーズンの疲れを取り、しっかりと体の手入れをしておかなければ次のシーズン、年間を戦い抜けなくなってしまいます。

結果として石川は「マスターズ」(予選落ち)を含めて米ツアー全18戦を戦い抜き、獲得賞金を計87万1050ドルとして、来季シード権が得られる125位以内の昨年実績(11年賞金ランク125位=66万8166ドル)をクリアしました。

こうしたことを考えると、石川の今季は、決して“ダメになってしまったの?”とか“もう終わってしまったの?”とかいうものでなく「計画に沿った行動の結果」ということになると思います。

とはいえ3月の「プエルトリコ・オープン」(2位)や5月の「ザ・メモリアル・トーナメント」(9位)での活躍はあったものの、4大メジャーで3大会までが予選落ちの結果は、やはり、オフなしで新たなシーズンに突入してしまった“無理”が招いた不振だったのではないかと思います。

石川は国内に専念する、ここからの“秋の陣”に巻き返しを懸けますが、そのためには、体力的に苦しい今週の大
会を、歯を食いしばって乗り切りたいところです。

残り3日間、石川が“オフなし”のツケをどう払って踏ん張るか、そこに注目してみたいと思います。

エッ? こちらのツケ? こ、こ、今年中には・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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