本物志向の“秋の陣”へ熱視線!

国内プロボクシング界の“秋の陣”は、WBA世界スーパーフライ級元王者・名城信男(30=六島)の敗戦、引退表明で始まりました。

名城は9月1日、同級王者テーパリット・ゴーキャットジム(23=タイ)を大阪(住吉スポーツセンター)に迎えてチャレンジ。10年5月、ウーゴ・カサレス(メキシコ)に同級王座を奪われて(2度目の陥落)から、11年2月、11月(WBC同級王座挑戦)に続き、3度目の王座獲りに挑みましたが、名城らしい激しい打ち合いを展開させたものの、王座奪取には届かず、0-2の判定で敗れました。

その後への“弾み”ということを考えれば、残念なスタートとなってしまいましたが、10~11月に控える「帝拳軍団」の華々しい防衛戦は、ワクワク・ドキドキ感を抑え切れない日々となりそうです。

口火を切るのが10月13日(日本時間同14日)に米カリフォルニア州カーソン(ホーム・デポ・センター)でWBO&IBF世界スーパーバンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)に挑むWBC同級名誉王者の西岡利晃(36=帝拳)ですね。

この試合、両選手のファイトマネーは合計200万ドル(約1億6000万円)以上、が約束された、とのことで私自身は、西岡が、というより、日本人ボクサーが、ここまで上り詰めたことに対して敬意の思いが強く、この一戦の実現は、感動的ですらあります。

西岡にしてみれば“集大成”の試合となるのでしょう。そして、それを通して後に続くものに、どういう形で何を伝えることになるのか、は、終わってみなければ分かりませんが、直後の10月27日(東京・東京国際フォーラム)には、WBC世界スーパーフェザー級王者の粟生(あおう)隆寛(28=帝拳)がV4戦(相手は同級4位のガマリエル・ディアス=メキシコ)に臨みます。

“村田効果”がプロをも盛り上げる!

自らを高みに追い込む西岡同様、粟生もまた、ただ防衛戦を消化していればいい、という状況にあるわけではありません。そう、最強の刺客は、目の前で腕を撫(ぶ)すWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(32=ワタナベ)なのです。

内山は7月16日、不本意な「負傷引き分け」の結末でV5を達成しました。次戦のV6戦にはまた、1位選手との指名試合が義務付けられてしまいました。内山陣営としては「負傷引き分け」となった相手マイケル・ファレス(フィリピン)と再戦、決着をつけた後、次に進みたいところでしょうが、目の前にぶら下がる無敗の1位選手ブライアン・バスケス(コスタリカ)戦があり、さらにはファン垂涎(すいぜん)の粟生との両団体王座統一戦が待たれる、というビッグマッチがあり、粟生、内山とも、それをにらみながらの防衛戦となります。「Xデー」は来春にも、といったところでしょうか。

そして・・・です。WBC世界バンタム級王者・山中慎介(29=帝拳)のV2戦、WBC世界フライ級王者・五十嵐幸一(28=帝拳)の初防衛戦も、それぞれ決まりました。2人は11月3日、宮城・仙台市(場所は未定)に集結、山中がトマス・ロハス(メキシコ)と、五十嵐がネストール・ナルバエス(アルゼンチン)を迎え撃ちます。

山中は、初防衛戦の相手が、2階級制覇の元世界王者ビック・ダルチニャン(オーストラリア)で、今回のV2戦の相手ロハスも、WBC世界スーパーフライ級の元王者で過去、名城や河野公平(ワタナベ)らを蹴散らしてきた“日本人キラー”です。

“秋の陣”に向けてのワクワク・ドキドキ感は、いずれもが本物志向の内容だからでしょう。

村田諒太(26=東洋大職)がロンドン五輪で金メダルを獲得した後のプロの世界。“村田効果”もあり、ファンはもちろん、多くの目がプロにも向けられているだけに、アマの快挙に負けじと連戦連勝! を期待したいものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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