マンション暮らし考①

神奈川県藤沢市に在住する私の住まいは、ベランダから江の島が見渡せるところに建つマンションです。5階建てで53世帯が居住しており、縦長の高層マンションではなく横長の低層、中規模マンションといったところでしょうか。

02年(平成14年)8月の竣工と同時に、これまで住んでいた一戸建てからこちらに移住。それから8年が経ちましたが、まあ、私生活はできるだけノンビリと、と決め込んでいた私に今年6月、思いもよらない出来ごとが起きてしまったのです。

マンションなどの集合住宅は、そこに住む居住者(区分所有者)によって管理組合が構成され、その中から5人の役員(理事4、監事1)が選出され、実際の運営に当たるのが常です。だいたい役員への立候補者など少なく、輪番制による“お役目”感覚で任に当たるのが一般的、委託する管理会社任せの部分も多いことと思いますが、年に1回、私の住むマンションでは6月に開催される定時総会を前に、私にもついに役員の順番が回ってきて、それを依頼する旨が記された紙が回ってきました。

それはそれで断る理由もなく、ああ、いいですよ、と軽い気持ちで引き受けることになったのですが、定時総会終了後に行われた新役員の互選による役職振り分けで、どういう風の吹き回しか、皆の視線がなぜかビシビシと私に集まり、いやな予感に包まれつつ、断る雰囲気もないまま、何とたたみかけられる感じで理事長役の大任が私に回ってきてしまったのでした。

エエッ! リジチョー? ちょっと勘弁してよ、何をすればいいの? 何でオレに? パニック状態の中、もう何をどうこう言ってみたところで後の祭りです。ウ~ン、まあ、いいか、出来ごとが起こる都度、行き当たりばったりに対処していけば、アッという間の1年だろ、などともう、開き直るしかなかったのですが、どっこい、そうはいきません。

その翌日から早くも、外出のために玄関を通るたび、その横にある管理人室から管理人のオバチャンが私に声を掛けてきます。

「サトーさんちょっとここ、理事長印が必要なんですが・・・」
「リジチョー、防火管理者、早く決めないと登録できません」

とまあ、こんな具合です。

これまで及びもつかなかった雑事が急に増えて“こりゃ、待ちの姿勢じゃダメだぞ”と、積極的に取り組む必要に迫られてしまいました。

で、まず始めたことは、これまでまったくほったらかしで見もしなかった規約の熟読、読み直しです。いやはや、ど~も。まったく認識不足でしたが、マンションに住むことが、これほど規約に縛られているとは思いもよりませんでした。

第1に住民の“憲法”ともいえる「○○○(マンション名)規約」、第2に「○○○管理組合規程」、そして第3は管理を委託する管理会社との「管理業務委託契約書」が規約の3本柱でしょうか。

マンション暮らしは「管理を買う」「安全を買う」ことによる「快適な居住空間」などと利便性やセキュリティ面での安全性が謳(うた)われ、居住者はそこに魅(ひ)かれますが、ただ黙っていてこれらが“与えられる”わけではないのですね。管理組合が自立性を持ちながらしっかり動いてこそ、本来あるそれらが正常に維持されるのだ、ということが次第に見えてきます。

ということで、思いもよらず「ババ」を引いてしまった管理組合のシロウト理事長の1年は、とてつもなく長~いものとなりそうです。が、築10年も近付き、大規模修繕という大きなテーマも控えていること、あるいは参考になるかも・・・とこれから直面するだろう、マンションが抱えるさまざまな問題点が出てくるなら随時、ここで書いていってみようと思います。

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理事長御就任おめでとうございます。選任されたのはお人柄なのでしょう。
身体に時限爆弾を抱えての長い一年間です。余りストレスを感じずに果たしてください。
それにしても名勝の相模灘を見下ろせるマンションとは羨ましい限りですネ。
プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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