3連覇の壁はやはり厚いか?

ゴルフの日本人アマチュア選手が、あの世界最高峰の舞台「マスターズ」(毎年4月に開催、米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)に3年連続して3度目の出場ともなれば、これは大変な快挙でしょう。

熱戦を展開中の「アジア・アマチュア選手権」(11月1日開幕、タイ・バンコク郊外=アマタスプリングCC)で目下、その偉業に挑んでいるのが松山英樹(20=東北福祉大3年)です。

が、外電は11月2日の第2日、松山は69で回り、通算スコアを4アンダー(7位)としたものの、首位とは10打差となり、偉業達成に暗雲が漂う情勢となったことを伝えてきました。

まあ、しかし、松山をシリ目に首位の座を堅守しているのが、何と14歳の関天朗(カン・テンロウ=中国)だというのですから、いまさらながら、ゴルフ界の世界的な若年層化には、びっくりさせられます。

そう、若年層化といえば、まだ記憶に新しいところで、今年6月のJLPGAツアー「サントリー・レディース」(兵庫・六甲国際GC)を制した韓国の女子高生アマチュア選手・金孝周(キン・ヒュージュ=16)や、USLPGAツアーで活躍する、あのメガネが印象的な韓国系ニュージーランド人のアマチュア選手リディ・コ(15=韓国名コ・ポギョン)が思い出されます。

松山がこのまま、14歳の後塵(こうじん)を拝して終わってしまうのかは、まだまだ分かりませんが、残り2日間、松山と関の攻防は「意地と勢い」の戦いとなりそうです。

14歳と繰り広げる「意地と勢い」の戦い

ところで、松山が一昨年のマスターズ、日本人アマチュア選手として初出場を果たしたのは、この「アジア・アマチュア選手権」(2010年大会は埼玉・霞ヶ関CCで開催)に優勝して出場資格を得たからでした。

この大会は2009年から、アジアのゴルフ振興を目的としてスタートしたものですが、マスターズを運営するオーガスタ・ナショナルGC、全英オープンを運営するR&Aの共催イベントということで、優勝者には翌年のマスターズ出場資格、2位以内の選手には翌年の全英オープンの最終予選出場資格が与えられるという、出場選手にとっては魅力的なものとなっています。

広く“門戸の開放”という意味では、やはり時代の要請でしょうか。プロでも招待基準を得るのがなかなか難しいマスターズ出場にあって、一発勝負ではありますが、アマチュアが、この大会に優勝することを条件にマスターズ出場の道が開けたことは、それ以前の選手たちにとっては、まさに隔世の感、の出来事だったことでしょう。

松山は初出場となった11年のマスターズで、通算1アンダーの27位となり、ベスト・アマの表彰を受ける活躍を演じました。

「アジア・アマチュア選手権」(2011年大会はシンガポールで開催)を連覇して2度目の出場となった今年のマスターズでは、最終日に崩れ、来年の出場権が得られる「16位以内」も2年連続のベスト・アマも逃してしまいました。

このとき流した悔し涙を思い出せば、ここでむざむざ敗退するというわけにはいかないことでしょう。

自他ともに認める“天然”と、大舞台になればなるほど肝が据わる度胸の良さは、この男なら何とかしてくれるだろう、という期待が常につきまとっています。首位と10打差! 常識を覆す意外性でこの窮地を、何とか乗り切ってもらいたいものだと思います。

なぜなら、松山には、マスターズで何かをやってのけるのではないか、という予感が漂う、どこか不思議を感じる選手だからです。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR