亀田興毅が迎える正念場

プロボクシングのWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(26=亀田)にとって“良い正月”となるかどうか、正念場となる一戦が近づきました。

12月4日、大阪・ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)で行われる、同級1位で暫定王者のウーゴ・ルイス(26=メキシコ)を迎え撃つWBA世界バンタム級タイトルマッチ(王座統一戦)です。

亀田にとっては10年12月26日、同級王座を獲得(日本選手初の3階級制覇達成)して以来、約2年、V5戦にして初めての指名試合となります。

V1戦(⑭ダニエル・ディアス=ニカラグア)、V2戦(⑧ダビド・デラモラ=メキシコ)、V3戦(⑫マリオ・マシデス=メキシコ)、V4戦(⑪ノルディー・マナカネ=インドネシア)と、これまでの防衛戦の相手は、いずれもランク下位(○数字は世界ランク)の選手との戦いでした。

その中でも前回、今年4月4日のマナカネ戦、亀田は判定勝ち(3-0)したものの、序盤に大振りのパンチをもらってから防御一方となり、手数も少ない、決定打も出ない、という不調をファンに見せつけてしまいました。

この拙戦にジャッジ2人が7ポイント差、8ポイント差の大差をつけて亀田の勝ちとしたことも、ファンの不興を買う原因となりましたが、亀田自身、あげく、この試合で左拳を痛め、以後、休養王者扱いとなってしまっては、いかにも“亀田流だねェ”といってしまえばそれまでですが、王座に暗雲が漂ったことは確かでした。

やっと実現した指名戦は汚名返上の戦い

WBAの「(指名試合を)早くしろ!」との指示をくぐり抜け、ランク下位選手との防衛戦を4度まで強行してきた亀田陣営でしたが、ようやくというべきか、今回のルイス戦実現はやはり、不本意だったマナカネ戦→休養王者となってしまった汚名を返上する意味合いも含まれていることでしょう。

ところで相手のルイスは11年1月22日、WBA世界バンタム級暫定王座決定戦で王座を獲得していますが、この時点で亀田は既に、正規王者として君臨しており、以後、諸事情があったにせよ、正規王者と暫定王者とが、交わることもなく、それぞれがともにV4戦まで行っていることは、どう考えてもおかしく、WBAサイドの不手際、と糾弾されても仕方のないことでしょう。

昨今、ファンの不評を買う、わけのわからない王者の乱立は、こうしたことも原因となっているのですから・・・。そう、日本のプロボクシング界は、西岡利晃(引退=帝拳)が敷いた、あの偉大なレールに誰が乗って後継するか、という“意識改革”のときを迎えており、西岡以降、もういい加減なボクシングは見たくもない! との流れが色濃くなってきているのです。

近づく2人の激突を前に行われた予備検診では、これまで不明だったルイスの体格的有利が明らかになりました。身長で9・5センチ差、リーチで7センチ差が判明したのです。加えてルイスの31勝中、28KOという「KO率87・5%」も脅威です。亀田はこの難敵にどう対応することでしょうか。

負けても次は4階級目を・・・などと考えず、亀田には、まずは統一王者となって、その存在感をしっかりと示してもらいたい! と思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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