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こちらの“球春”は? 石川遼の苦闘

2月1日はプロ野球各球団が一斉にキャンプイン! 球春到来の季節です。

それより一足先に米国で奮戦するプロゴルファー・石川遼(21)の“球春”はどうでしょうか。

今週1月31日(日本時間2月1日)開幕のUSPGAツアー第5戦「ウエストマネジメント・フェニックスオープン」(米アリゾナ州スコッツデール=PGAスコッツデール)で3戦目を迎えました。第1日は1オーバーの72。米ツアー本格参戦のスタートを切った2週前の「ヒュマナチャレンジ・クリントンファウンデーション」(米カリフォルニア州)から2大会連続予選落ち、世界ランキングも86位(1月28日発表の最新ランク)に下がり、苦闘の滑り出しを強いられています。

石川は昨年、出場した米ツアーでシード権獲得相当の賞金を稼ぎ出し、今季のシード権を取得しました。今季の参戦は、昨年までの“お客さん”から、押しも押されもしないツアーメンバーとしてであり、周囲の目は“ルーキー・イヤーの石川”に集まり、当然、昨年とは見方、接し方が違って来ることてしょう。

女子では1977年、スポット参戦の樋口久子(現JLPGA相談役)が全米女子プロ選手権を制し、その後、岡本綾子が“米国常駐”で参戦の形を築き、今日の宮里藍や宮里美香、上田桃子、新たに加わった上原彩子、有村智恵らにつながるレールを敷いています。

岡本は1981年にUSLPGAツアーのライセンスを取得し、翌年82年の「アリゾナ・コパー・クラシック」で初優勝、これを自信に83年から米国を主戦場に移しました。

まずツアー仲間として認知されること

以後の奮戦で87年には年間4勝を挙げ、外国人選手として初の賞金女王に輝いた活躍は周知のことですが、一方、ゴルフの試合で戦うこと以前に、米国選手たちの輪にどう加わるか、つまり、どう“認知”されるか、に向けた涙ぐましいほどの努力があったこともまた確かです。

今のように韓国人選手が大挙、参戦して、軍団をつくるというようなことがない時代です。主力は地元選手であり、米国人選手には「自分たちのツアー」との意識が強く、だから“お客さん”の樋口に全米プロのタイトルを奪われたとき、米国人ロッカーの扉はボコボコになったという逸話もあるくらいです。

岡本がスポット参戦の“お客さん”ではなく、米国常駐のツアーメンバーとして加わったとき、米国選手にとって、それは一転、競争相手、ライバルに変わります。

そうした中での仲間意識は、岡本自身は、彼女たちの遊びの場に進んで飛び込んでいった、などと話していますが、基本的には、何でも自分の手でやることによって“認知”され、生まれ始めた、とのことでした。

広大な米本土を一週間ごとに転戦するプロゴルファーのツアー生活は、航空券や宿舎、レンタカーの手配、変更、キャンセルなど、そうしたことだけでも、外国人には簡単ではありませんが、それらのことを全部、自分でこなせるようになったとき、周囲の見る目も変わり、肝心のゴルフも変わり、優勝を含む好成績が向こうからやってきてくれるようになった、というわけです。

それらは岡本に続いた小林浩美(現JLPGA会長)も回想しており、マネジャーに任せず、何でも自分でやれるようになることが大事、いろいろなことを生んでくれます、と話しています。

今季の石川が、米ツアーのメンバーとして、どんな過ごし方をするかは、これからが本番ですが、これまでの“お客さん”から、手強いルーキーとなった今、ゴルフの技術をあれこれ考えること以上に、ツアー仲間の輪に入ることも、好成績を上げる課題の一つなのではないかと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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