「スーパー銭湯」のもう一つの効用

寒いときは、いかにも日本人的に“風呂で温まるのが一番!”と先日、車で約30分ほど走った郊外にある「スーパー銭湯」に行ってみました。

「スーパー銭湯」とは、手ごろな入浴料金(だいたい1000円以内くらいですか?)の設定と複数の入浴施設を備えた公衆浴場、と資料にありましたが、街中から「銭湯」の類がほとんど、姿を消してしまった昨今、日本人の風呂好きを背景に「スーパー銭湯」の存在は、休日を家族連れで半日程度、ここで楽しんだり、あるいは高齢者が憩いの場としてノンビリ過ごしたり、結構、人気があるようです。

私が向かった「スーパー銭湯」は、大人600円の入浴料金で、サウナを含むさまざまな風呂が楽しめる娯楽性があり、岩盤浴(プラス300円)も設備されていました。ただ、初めて行ったところでシステムが分からなかったのですが、貸し出しのタオルや剃刀などはすべて、現金で購入制となっており、このあたりは、普通の銭湯に行くときのように自分のものを持参すればなお、経済的となったようです。次回への反省・・・。

さて、平日のこの日、午後2時ごろ、私はここに到着したのですが、時間帯ということもあり、利用者の多くが高齢者の方々でした。例えばプールを備えたスポーツジムに行くと、利用者はだいたい、午前から午後にかけて高齢者層、その後、夕刻までが主婦層、夜になると会社帰りのサラリーマン層、と色分けされるのと、こちらも同じのようです。

私は自宅では、ほとんどシャワーが中心のため、こうして浴槽に体を沈める機会があるときは、徹底して長時間を決め込んでいます。この日も約3時間は、たっぷりと楽しんだでしょうか。さっぱりとした気分で帰路につきました。

・・・で、次に行ける日は、いつになるかな? など余韻を残しているとき、2月3日付けの新聞各紙で“冬場の風呂には気をつけろよ!”と言わんばかりに「入浴関連死」の記事が掲載されました。

危険をはらむ冬場の浴室の寒暖

記事内容は、東京都健康長寿医療センター研究所がまとめた調査結果によると、高齢者が自宅などで入浴中に意識障害を起こして溺れたり、脳卒中や心筋梗塞を発症したりして急死するとされる「入浴関連死」が、全国で年間約1万7000人以上に上ることが分かった、というものでした。

冬場の冷えた脱衣所や浴室では、体温が奪われて血管が縮み、急激に血圧が上昇する、また、その後の入浴時には血圧が下降し、こうした血圧の急激な変動が、高齢者にとっては、意識障害(入浴中の溺死)や脳梗塞、心筋梗塞など“血圧系ヒートショック”のリスクを背負うことになる、とはよく言われていることです。

が、一方、こうした冬の入浴時に起きがちな高齢者の急死事故は、ほとんどが「自宅の浴室で発生」しており「公衆浴場では認められていない」とされ、また、シャワーが中心の欧米では少ない、とされていることも見逃せません。

つまり、最近のマンションなどでは、浴室関連の暖房設備が完備されているところが増えているものの、まだまだ戸建ての家では、費用の問題もあって十分な“完備”というところまではいかず、日本人の好きな(私も好きですが・・・)熱めの湯に長時間つかる、という習慣も、大きな危険性をはらんでいるようです。

私が行った「スーパー銭湯」では、お年寄りがノンビリと湯を楽しんでいた、と冒頭に書きましたが、考えてみればむしろ、こうした公共的な施設を利用したほうが、入浴が起こす事故のリスクは少ないのではないか、と、思わぬ効用に気がついたりします。

なぜなら・・・入浴事故を防止する注意事項の数々は、家庭ではなかなか、完ペキと言える環境づくりにまでは至らず、公共的な施設の方が、建物全体が十分に暖められていること、湯の温度設定への配慮など、注意の仕方は行き届いている、と思われるからです。

何よりも、人の目が多い場所、ということも、高齢者の不慮の事故を防止するのに有効なのではないでしょうか。お年寄りを抱える家族の方々、一考の余地アリ! ですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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