LTEとELTを結びつけた功績

先日・・・といっても昨年12月のある日のことです。JR大船駅から横浜方面に向かう根岸線に乗り込んだところ、車内全体の広告が、ソフトバンク社の「LTE(Long Term Evolution)」で、華やかに占められていました。

LTEとは、携帯電話の新たな通信規格のこと、データ通信の高速性や容量の多さなどの利便性を備えています。

ソフトバンク社は昨年10月、より速く! をウリにしたLTEのニューモデルを発表して以来、今春の新入学生、新社会人をにらみ、新規&交換購入者をターゲットとしたPR戦略を、さまざまな媒体で展開させてきています。

私が目にした車内広告も、1両だけではなく、確認はしませんでしたが、恐らく全車両で繰り広げられていたことでしょう。ポスターの図柄は、例の音楽ユニット「ELT(Every Little Thing)」を抱き合わせたもの。LTEが地方の隅々の地域まで「どこまでも行きます」としているのに対し、ELTのボーカリスト・持田香織が「ELTは行きません」としている“自虐性”に思わず、プッと吹き出しそうになりました。

テレビのCMでしばしばお目にかかるソフトバンク社の「白戸家シリーズ」にELTが登場したのは、昨年の秋口以降くらいからだったでしょうか。上戸彩の“ダメモト”の交渉に持田は「面白いこと言いますね」と、やんわりお断り、と思いきや、あっ、ここに人が、いや、カカシです、などといった田んぼの横のステージで熱唱していたりします。だからといってソフトバンク社のモバイル端末を購入しようとは思いませんが、CMそのものは“モッチー”こと持田香織が妙に印象に残るものとなっています。

妙に印象に残る“モッチー”のおとぼけ

電車の中で面白かったのは、根岸線の沿線、学校が多く、帰宅の小・中学生たちが駅ごとにガヤガヤとにぎやかに乗り込んできたり、降りたりします。イヤでも目につくLTEの広告に、小学生たちはELTもLTEもごちゃ混ぜで区別がつかなくなっている様子でしたが、ああだ、こうだ、と言い合っては笑い声を上げていました。

そういえば、テレビで流されている、ELTが出演するシリーズの一つに持田が、コンビを組む伊藤一朗に「ねえ、私たち、小学生にLTEと思われているでしょ。もう、やめようか。元に戻れなくなるよ」と話しかけ、伊藤が「う~ん、でも結構、人気出ちゃっているみたいだしね~」という、お互いに複雑な胸中をのぞかせる場面のものがあります。

これもまた、結構、印象に残るCMで“また見たい”と思う、数少ないものの一つです。

LTEとELTの紛らわしさに、誰が最初に気がつき、ひょっとしてこれは面白くなるかも、と誰が乗り気になったのか、だいたいこの種のアイディアは、飲んで騒いだりしているときにひらめいたりするものですが、また、肝心のELTが、一つ間違えば、プライドに関わりそうなこの提案に、どういう気持ちで乗ってきたのか、あるいは“やり手”のソフトバンク社・孫正義社長のツルの一声だったのか、これは実際に聞いてみなければ分かりませんが、持田のとぽけた感じが、なぜか「白戸家シリーズ」より面白くしていることは確かです。

ELTは、この2月8日(金)に「横須賀芸術劇場」(午後6時30分開演)でコンサートを開催しますが、モッチーの、あの澄んだ高音を聴いてみたいな、などという気持ちが、CMを見たことで沸いてきたりするなら、肝心の製品アピールを含めてCMの効果は大! です。

そして言えることは、そうした余韻を残すCMには、めったにお目にかかれない、ということです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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