五輪種目からレスリングが消えるナゼ?

いやはや! です。ホント、ビックリしました。なぜ? どうして? 夏季五輪の競技種目から「レスリング」が除外される、というニュースです。

2月13日朝、スポーツ紙の大見出しが飛び込んできて思わず、エエッ! と目を疑いました。

衝撃的な記事は、IOC(国際オリンピック委員会)が2月12日にスイス・ローザンヌで開いた理事会で、2020年五輪(開催地未定)の採用競技種目を検討、その結果、12年ロンドン(英国)五輪で実施された26競技から25競技を選定する際の除外競技にレスリングを入れた、という内容でした。

28競技を実施する20年五輪では、この理事会で選定された25競技に、16年リオデジャネイロ(ブラジル)五輪で採用されるゴルフと7人制ラグビーが加わり(計27競技)除外されたレスリングは今後、野球やソフトボール、空手、スカッシュなど候補7競技とともに今年5月のIOC理事会で再検討され、9月に行われるIOC総会で「残り1枠」を争うことになる、とのことでした。

が、一度、除外候補に挙げられた競技が、その後に復活する可能性は“かなり低いだろう”とスポニチ本紙の五輪担当キャップは見ており、この種目の五輪からの消滅危機は、かなり高まり、厳しい情勢に陥ってしまったようです。

レスリングが除外された、なぜ? どうして? の「?」を考えると、あれやこれやとキリがなく、いろいろなことが思い浮かんできます。

強国への反感なら筋違いというもの

当初、除外候補の一番手には「近代五種」競技が挙げられていたとのことですが、これに対し同競技の首脳は、歴史的背景を掲げて反論したそうです。が、歴史的背景を言うならレスリングも、それに負けてはいないでしょう。

その歴史をひもとけば、正確な起源は不明とされていますが、既に紀元前3000年には競技として成立しており、古代オリンピックの人気競技としての地位を築き、それを受けて近代オリンピックでは第1回大会となる1896年アテネ(ギリシャ)五輪から採用されています。(この項「Wikipedia」参考)

日本勢も、古くは、八田一朗氏の“剃るぞ!”に代表される強国として数々の名勝負を繰り広げ、04年アテネ五輪から正式種目となった女子も“お家芸”と言われるほどのメダル・ラッシュを展開させてきました。

共同電によると、IOCは、レスリングの除外を決めた理事会の投票結果を公表しており、それによると、理事会のメンバー14人が参加して行われた計4回の投票で、レスリングは常に最多の票を集めており、競り合いの対象となった近代五種に投じられる票が、次第に減ってきた「?」にも言及していました。

レスリング強国が米国やロシア、さらに旧ソ連諸国や東欧諸国ということもあり、西欧出身者が多いIOC理事の受けが悪かったのでは? などという見方も一部に報じられていました。

しかし、まあ、運営する側にさまざまな感情的なものが生まれていたとしても、競技として長い歴史を持つレスリングが、五輪の種目から消滅することには到底、納得できないものがあります。

特に日本では、女子55キロ級の第一人者、五輪3連覇、世界選手権10連覇を達成した“霊長類最強女子”吉田沙保里(ALSOK)が活躍しており、20年五輪を東京が招致すれば、そこまで頑張ることを宣言、さらにこのところ、若い層が“吉田に続け!”と頑張っていることもあり、競技人口が増えつつある矢先の出来事、消滅はかなりの打撃となります。

最も嫌なのは「政治的背景」によるものですが、最前線の戦いに心血を注ぐ選手たちが、それらに泣かされ、意欲を削がれることのないよう、運営側の人々には、そのあたりの配慮を、くれぐれもお願いしたいものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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