自転車は“悪者”ですか?

某月某日-夕刻のことでした。

最近は車に乗る回数がめっきり減り、近場の移動手段はほとんど、愛用の「ママチャリ」利用が多くなっています。

・・・で、その日も自転車に乗り、川沿いの道を走っていました。前方に年配の男女が、夕方の散歩でしょうか、犬を連れてノンビリと歩いており、犬をつなぐリードが伸び切って、まったく道を塞ぐ状態になってしまっています。

こうした無頓着な光景は、ペット人気の最近、よく見かけます。

後方の私は、しばらく最徐行していましたが、気がつく様子がないため、ベルを鳴らしました。

と、このとき、二人はどんな反応を見せたでしょうか。特に女性の方・・・私は厳しい目でにらまれ、犬を連れた男性は、別に頭を下げるでもなく、仕方がないといった感じで緩慢にリードを手繰り寄せるという、何とも(私=自転車に乗っている側にとって)後味の悪さが残る道の開け方をされたのでした。

逆にこちらが頭を下げる形となって通り過ぎてから、自転車はいつから、これほどまでに悪者扱いされるようになってしまったのだろうか、としばらく、考え込んでしまいました。

確かに私自身も、車道横の歩道を歩いているとき、スマホ片手の若い男女の下向き自転車走行、あるいはイヤホンを着けたまま、スピードを落とさずに歩行者の横をすり抜ける蛇行走行、などでヒヤリとさせられたことは再三あります。

こんなときは思わず、罵声をぶつけたくもなり、車道を走れよ! と言いたくもなります。

三者間に“譲歩の心”がなければ・・・

自転車のトラブルが増加する一方の昨今、自転車は道路交通法上「車両」(=軽車両)なのだから「車道走行が原則」などと強調されても、自転車走行のエリアが確立されていない車道を走るときの危険性は、道交法を守ろう、と健気(けなげ)に思っている方々の誰もが味わっていることでしょう。

何よりも左側に駐・停車している車を避けるために真ん中に出るときは、後ろから来る車のドライバーの“譲歩の心”具合によって危険度が左右されるだけに、緊張感がともなう慎重さが要求されてきます。

こんな無理が強要され、では自転車の歩道走行は? というと、状況によって例外的に許可されていたとしても、その場合は、あくまで歩行者優先、徐行が鉄則で、例えば前方を歩く女子高生が、横一線で道を塞いでいても、自転車はただひたすら、ジッと耐え忍ぶように・・・と指示されているのです。

もともと自転車は、歩行の延長線上にある、身近で便利、手軽な移動のツールとして親しまれてきました。それは昨今、連呼される「道交法上による車両である!」などという、ものものしい存在ではなかったはずです。

だから、ちょいと乗って買い物に出かけ、買い物が終わるまで道端に止めておいても、何ら問題などなかったはずでした。それが、いつの日からか、違法駐輪のステッカーが貼られるようになり、だからといって駐輪場に向かえば、有料だったり満杯だったり、結果、止め場所がなく、悪名高い“違法駐輪のヤマ”が築かれたりします。

それらを含んで自転車が引き起こすトラブルの社会問題化は、利用者が安全ルールをないがしろにしていることもあるでしょうが、それ以前に、背景にある利用者の増加、車の増加と道路の狭さなど不整備により、自転車の受け入れが出来ない、などのことが大きいと思います。

ちょっと自転車が通れるだけの道を開けてくれよ、というだけのベルの音に厳しい目を向けられては、私も納得のいかないものがあります。

嫌な思いが長く尾を引いた冒頭に記した出来事-。

結局、思うことは、頭ごなしにルールだとか何だとかで規制させようとしても、それ以前に車、自転車、歩行者の三者間に“譲歩の心”がなければ・・・と思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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