ああ、パット・イズ・マネー!

USLPGAツアーに組み込まれた欧州女子プロゴルフツアーの「エビアン・マスターズ」(7月25日最終日=フランス・エビアン・マスターズGC)での前年覇者・宮里藍(25)は結局、通算5アンダーで連覇ならずの19位に終わりました。

WOWOWが連日放送した同大会の4日間を見ていてつくづく思ったことは、いまさら何を・・・と言われそうですが、ゴルフはやはりパット! ということでした。最終日の宮里は、安定したショットで4バーディー(ボギーなし)を奪って巻き返し68をマーク、33位からの急浮上だっただけに、チャンスのパットがまったく決まらずに、不本意な内容で順位を下げてしまった第3日の出来が悔やまれるところとなりました。

不朽の格言

「バット・イズ・マネー」などパットに関する格言は古くから数多くありますが、その中でもズバリ「パッティングに優れた者は常に勝つ」(摂津茂和著「不滅のゴルフ名言集」)という明快な言葉があります。同書によると、これはイギリスのゴルフ史上、最高のパットの名手と言われたウィリー・パーク・ジュニア(全英オープン2勝)が出版した「The Art of Putting」という本の表題となっている言葉だそうです。

確かにゴルフの競技で、いまだかつてドライバーの飛距離によって勝負が決まったなどということはなく、勝敗は常にグリーン上のパットによって決まる、という、ゴルフゲームの本質に対する名手の単純明快な答えがこの言葉に表れているようです。

500円が生んだ一攫千金

時代がどう変わろうと、また選手がどう変わろうと、フィーリングによって左右される気まぐれなパットの悩みは尽きませんが、一方、こんな出来ごともありました。

話は古くなりますが、01年4月の国内男子ツアー「中日クラウンズ」での横田真一プロです。同大会での横田プロは、いまいちパットのフィーリングが悪く、どうにも気の晴れないラウンドを続けていました。が、たまたま帯同キャディーが自分用にと茨城・水戸市内のショップで購入した500円也の中古のパターを借りて練習したところ感覚が合い好感触、試合でも使いバーディー量産。優勝には届かなかったものの2位に入ってしまいました。500円(本人の出費はゼロ)が2位賞金924万円を稼ぎ出してしまったわけです。

信じる心こそ!

こういうこともあってゴルフ、特に多分に感覚面が占めるパットは、何がどう良くて悪いのか、決めつけることができません。高価な高性能最新ギアも無名の格安中古クラブも、要は道具との相性の良さ、それを使う人の「いいね、これ」という“信じる心”こそが効力を生み出すのかもしれません。

宮里藍も石川遼も、また多くのプロたちも、こういう神経をすり減らす世界で活躍することがいかに大変なことかをつくづく感じます。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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