逸材のプロ転向で何が生まれるか?

プロゴルフの国内男子ツアーは、タイで2013年シーズンをスタートさせました。

開幕戦となった「タイ・オープン」(3月17日最終日、バンコク郊外=タナシティ・ゴルフ&スポーツクラブ)では、地元タイのブラヤド・マークセン(47)が優勝。日本勢は谷原秀人の10位が最高位とあっては、スポーツ各紙の扱いも、もう一つ、パッとしないのは仕方のないことです。

続くインドネシアでの第2戦「インドネシア・プロ選手権」(3月31日最終日、ジャカルタ郊外=エメラルダGC)では、横尾要が単独首位で最終日を迎えたものの、韓国の39歳・崔虎星に逆転され、開幕第1、2戦とも日本勢の優勝はナシ! となってしまいました。

一方・・・男子ツアーより一足先に開幕した国内女子ツアーは、初戦の「ダイキン・オーキッド・レディース」(3月10日最終日、沖縄=琉球GC)でプロ6年目の飛ばし屋、イーグル奪取女王の森田理香子(23)が優勝をもぎ取り、前週の「アクサ・レディース」(3月31日最終日、九州・宮崎市=UMKCC)まで4大会を終えて初優勝が2人(一ノ瀬優希&堀奈津佳)という“新鮮さ”で進んでいます。

以前、JLPGA(日本女子ゴルフ協会)の会長を樋口久子氏(現・JLPGA顧問)が務めていたとき、今のツアー界は、1年間(1シーズン)離れていると顔ぶれが分からなくなってしまいますよ、という話を聞きました。

つまり、それだけ新陳代謝の活性化があり、相乗効果で次々に新しい顔が飛び出してくる状態にある、ということなのでしょう。だから樋口氏に代わり、会長に就任して3年目を迎えた小林浩美氏は、今シーズンを“群雄割拠の時代”と強調、米ツアー組も国内ツアー組も、ともに刺激し合って“ガチンコ勝負”が期待できる、と話していました。

とにかく“起爆剤”が必要な男子ツアー界

男女ツアーを比較すれば、勢いの差、と言えるかもしれません。国内男子ツアーの第3戦は「東建ホームメイト・カツプ」(4月18日開幕、三重=東建多度CC名古屋コース)で、日本人選手のほとんどは、この“国内開幕戦”に照準を当て、ここから本当のスタートとしていることと思いますが、ではなぜ今季、アジアのツアーが国内ツアーに組み入れられたのか、を考えれば、池田勇太や藤本佳則ら、今の時代を背負うべき面々は、もっとガムシャラになってもよいのでは? と思います。

国内での開幕戦といえば、この「東建ホームメイト・カップ」に、男子ツアーの救世主となるかも? と期待が懸かるニュースターが登場します。この4月2日、ついにプロ転向を正式に表明した松山英樹(21=東北福祉大4年在学中)です。

松山は、昨年のアジア・アマチュア選手権で3連覇を逃し、今年の「マスターズ」出場権を獲得できなかったことによりプロ転向を模索。11年に国内ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」に優勝したことで、今季までのツアー出場権を得ており、それを生かすためにプロ転向となりました。

松山の加入で期待されることは、石川遼のときと同様、ツアーの活性化でしょう。石川が今季、米ツアーが主軸となったことで穴が開いた国内ツアーを松山が埋める形です。

過去2度にわたる「マスターズ」での健闘ぶり(初陣となった11年大会で27位=日本勢で初のローアマ獲得)ですでに“超アマ”クラスの実力は証明済みです。松山にはテレビ各局(「東建・・・」はテレビ東京が中継)も満を持しており、人気面で低迷を続ける国内男子ツアー界の“起爆剤”として大きな期待を集めることになるでしょう。

女子同様に男子ツアー界も、松山のような存在が、刺激が刺激を生んで新陳代謝の活性化に結びつけば、元気も出てくることでしょう。そうなることを期待したいものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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