亀田興毅のV6戦に見たいもの

何だかんだと言っても(あるいは“言われ”ても)もう6度目の防衛戦となってしまいました。

4月7日の日曜日夜、大阪・ボディメーカーコロシアムでWBA世界バンタム級8位の挑戦者パノムルンレック・カイヤンハーダオジム(29=タイ)を迎え撃つ、プロボクシングWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(26=亀田)です。(試合の模様はTBSテレビ系で午後7時から2時間、放送されます)

翌4月8日に1位選手マルコム・ツニャカオ(真正)との大一番(V3戦)を控えるWBC世界バンタム級王者・山中慎介(30=帝拳)が、常に強い相手を求め、安易に防衛回数を増やすことを潔しとせず、今後の選択肢の中に統一戦も入れて“淘汰”を目論んでいることを考えれば、亀田興も、もはや“安定王者”などと危機感もなく、安閑としてはいられない情勢にあることは確かでしょう。

そう、亀田興の今回の防衛戦は、ただ勝てばいい、だけではなく、どういう勝ち方をするのか、その内容が問われることになるのです。

ちなみに亀田興は12年4月4日のV4戦(神奈川・横浜アリーナ)で挑戦者ノルディ・マナカネ(インドネシア)に判定勝ちしたものの、ランク11位の格下相手に防御重視、手数も少なく、決定打も出ないまま終了のゴングとなり、見せ場のない不本意な内容となりました。

前回12年12月4日のV5戦(大阪・ボディメーカーコロシアム)は、相手が暫定王者(同級1位)のウーゴ・ルイス(メキシコ)となり、王座統一戦として行われたことで成り行きが注目されました。

問われる“何をしたか”の内容

試合は中盤まで、亀田興が距離を取る作戦で臨み、試合後のウーゴは「もっと攻める選手かと思っていたよ」と拍子抜けの感想を口にしていましたが、それでも終盤に見せた接近戦の打ち合いが、2-1という微妙な判定にあって勝負を分けた材料になったようです。

このウーゴ戦に関しては、ウーゴが高いKO率を誇る強打者であり、暫定王座V4の実力者でもあったことで、亀田興の正面から打ち合わない戦い方は、負けないための“作戦”としてある意味、正解だったかもしれません。

が、格下の相手にも毎回、こうした戦い方を見せられては、ファンも、逃げるな! 戦え! あげく亀田興の試合はつまらない! となってしまいます。だから今年の亀田興はまず、何をしたか、という内容を常に意識して前進することが、本人はもちろん、周りからも求められるのではないかと思います。

さて・・・V6戦の相手パノムルンレックは、亀田興と同じサウスポーです。左対左の対戦となるわけですが、亀田興が「左は苦手」とされているのは、06年8月のファン・ランダエタ(ベネズエラ=サウスポー)との初戦で初のダウン奪われていること-状況を振り返ってみると1回、打ち合いに応じたランダエタの右フックを、下がったガードに上手く合わせられた-ものでした。

さらに・・・10年3月、WBC世界フライ級王座統一戦(亀田興が正規王者)で初黒星を喫したときの相手、暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)もサウスポーでした。

まあ、苦手とされる根拠は、こうした“何かやりにくい”といったところにあるのでしょう。

亀田興が、例えば右のオーソドックス・スタイルなら、左相手のとき、怖い左を警戒して左に回る、あるいは右のガードをアゴから離さない、など、右のセオリーとしての左対策がいくつか、あることでしょう。

しかし、亀田興自身もサウスポーであり、左対左の対戦となったときは、技術的に特別なものがあるとは思えず(シロウト考えですが・・・)左への苦手意識は、多分に気持ちも問題のような気もします。

今回の亀田興の試合では、そうしたことの克服も含めて、観(み)る側に「オッ! いつもと違うじゃん」くらいのものは見せてもらいたいと思いますが、どうでしょうかねェ。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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