GWの世界戦ラッシュの行方は?

5月3日から再開するGW後半はまた、プロボクシングの世界戦ラッシュのときともなりました。

3日にWBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太(29=協栄)が、敵地タイに乗り込んでV3戦を行い、6日には東京・大田区体育館でWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(33)のV7戦、WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(32)の初防衛戦、とワタナベ勢のダブル世界戦が行われ、さらに連休明けの8日には井岡勢が出撃、WBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔(24)とWBA世界ミニマム級王者・宮崎亮(24)が、ともに初防衛戦を行います。

日本人世界王者5人が勢ぞろいしての防衛戦は、いずれも見応え十分となりそうですが、ここではちょっと河野に焦点を当ててみようかと思います。

会場(大田区総合体育館)を埋めた観客が総立ちとなり、記者室にいた、たいていのことには動じなくなっている各社の記者連中がオオ~ッ! と大声を上げたのは、ラウンドが4回を迎えたときでした。

昨年12月31日のダブル世界戦です。リング上では、WBA世界スーパーフライ級王者のテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)に挑んだ河野が、攻勢に転じて王者を追い詰めています。

こう言っては河野に申し訳ないのですが、記者の視線は、内山に向けられており、河野については、ほとんど“ノーマーク”状態にあったことは確かです。

河野の攻撃は続きます。周辺があわただしさを増したのは、リングサイドの河野陣営も記者席も、記者室も同じです。ダウンを奪い、記者室はまた、どよめき、連打で計3度のダウンを奪い、KO勝ちで戴冠してしまったときは、まさか? の思いが色濃く漂ったものでした。

初防衛戦が「王座統一戦」という難関

この時間帯、大阪からはWBA世界ミニマム級王座決定戦に臨んだ宮崎が勝った、との一報も入ってきて、こりゃ、大変な大みそかになった! といった感じとなりました。

河野のボクシング人生は、決して順風満帆なものではありませんでした。

デビュー戦(00年11月)でいきなり黒星を喫してプロ人生をスタートさせます。めぐってきた過去2度の世界戦で敗れ、2度目の挑戦での敗戦から3連敗の屈辱も味わっています。

3度目の世界挑戦時は、河野自身、負ければ引退を覚悟し、また「ほとんどの人が負けると思っていたのではないですか」という言葉をもにしていました。

周囲に漂う“圧倒的不利”の予想を覆したのは、負けじ魂、見返してやろうという意地、そして最後のチャンスに懸けるプロボクサーとしての誇り、だったと思います。

そうして頂点に立った“苦労人”河野の今回の試合は、なかなかやっかいです。というのも相手のリポリオ・ソリス(31=ベネズエラ)は、同級1位にランクされる暫定王者であり、河野の初防衛戦は「王座統一戦」として行われるのです。

ソリスは、18戦14勝(7KO)3敗1分、の戦績を持つ技巧派ボクサーというのが周囲の評価です。といっても結構、打ってくるようだよ、という声もあり、河野にとっては、初防衛戦という重圧を加えて、難関であることは間違いないことでしょう。

が、持ち味はやはり、テーパリット戦で見せた“意外性”であり、気持ちの“熱さ”でしょう。今回も、日本のエース・内山への勢いとなるべく、勝利を挙げてほしいと思います。

ここをクリアすると、次戦の対戦相手に亀田大毅(亀田)の名前も挙がっているようですから・・・。

そして・・・このGWの世界戦ラッシュは、出来れば全勝! を期待したいと思いますが、どうでしょうか。弾みをつけるためにも、先陣を切る佐藤がまず、アウエーのタイで日本人初勝利を挙げて帰国してもらいたいものですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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