宮里藍に見る底力

さすがだなァ~と、その“底力”をつくづく感じさせられました。

USLPGAツアーの今季メジャー第2戦「全米女子プロ選手権」(米ニューヨーク州ピッツフォード=ローカストヒルCC)での宮里藍(27=サントリー)です。

この大会は例年、悪天候のため変則日程を余儀なくされるケースが多いのですが、今年も6月6日の第1日が降雨のために順延され、順繰りにズレて最終日の6月9日に決勝2ラウンド、36ホールが行われる「3日間72ホール」のタフな試合となりました。

最終日の熱戦の模様は、6月10日午前4時から生中継されたWOWOWプライムでTV観戦しましたが、第2日を終えて通算5オーバー(60位タイ)と下位に甘んじた宮里が、最初の18ホールで何と「66」のビッグ・スコアをマーク、通算スコアを一気に1アンダーとして上位を窺(うかが)えるところまで急浮上してきました。

残念ながら2ラウンド目、最後の18ホールは「73」で“大逆転!”というわけにはいきませんでしたが、通算スコアをイーブンに戻し、トップ10入りまで“あと2打”にまで詰め寄った反撃は見事! 宮里ならではのものだったと思います。

ホールアウト後のWOWOWのインタビューで宮里は、こんなコメントを口にしていました。

〈(メジャー仕様の)難しいコースで1日2ラウンドはきつく、最後は下半身がふらついていました。でも自分のゲームを組み立てることができたし、いい内容の2ラウンドだったと思います。(悲願?)次のメジャーでまた、頑張りたい〉

淡々と冷静に語る宮里に感じるものは、何が起きて何がどうなろうとも動じない“自然体”の強さでしょうか。

慌てず騒がず“自然体”の強さ

今大会に限らず「全米女子オープン」なども、天候不順などのために順延、また順延、を余儀なくされ、極端な変則日程になることも多いのですが、条件は皆に同じ、天候に勝てるわけはないのだから・・・と腹を据える対応の仕方は、やはり、米ツアー参戦8年目の経験、スランプを含めて多くのことを乗り切って今に至る“貫禄”とでもいえるでしょうか。

今大会、日本勢で一番、元気のいいスタートを切ったのが、USLPGAツアーのルーキー・有村智恵でした。

第1日、1アンダーの71で首位に4打差の7位発進です。第2日は、パープレーでスコアは伸ばせず、12位に後退したものの、それでも通算1アンダーはまだ、首位に5打差の“圏内”キープでした。

しかし、勝負はここからです。最終日の2ラウンド、最初の18ホールを有村は、73と粘ったものの、最後の18ホールで力尽き、77を叩いてしまいました。終わってみれば通算5オーバーで33位タイの戦績・・・。

有村は、最後の大崩れから「多くの課題をもらった」と語りましたが、そんな課題の中には、変則の強行日程を強いられ、選手にとっては過酷な展開となっても、条件は皆同じ、それらを含めて米国のゴルフなのだ、という対応の仕方、受け止め方、腹の据え方、が含まれているのではないかと思います。

宮里のメンタル面の凄さは、USLPGAツアーの中でも屈指と言われていますが、最後はイーブンに戻し、帳尻を合わせてくるところに精神力の強さが際立ちます。

「たられば」は、この世界、絶対禁物なのですが、最後の18ホールでも「66」を出したなら、ついに悲願達成! だったのに、などと思ってしまいます。

ちなみに優勝は、朴仁妃(24=韓国)でメジャー通算3勝目。通算5アンダーで並んだカトリオナ・マシュー(43=英国)とのプレーオフを3ホール目に制しての栄冠でした。

さあ、次は藍ちゃん! 頼みます!
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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