亀田3兄弟が迎える正念場
〈ねえねえ。「トモキ」の世界挑戦なんだけどさ。まあ、どうでもいいことなんだけど、何でセブなの?〉
ボクシング好きの友人から、こんな電話が入ってきました。「トモキ」とは亀田家“3兄弟”の三男・亀田和毅(21=亀田)のこと。「まあ、どうでも・・・」は、友人の個人的な感情でしょうが、亀田和はこの8月1日、フィリピンのセブ市(ウォーターフロント・オブ・シテイーホテル&カジノ)で、WBO世界バンタム級王者パウルス・アンブンダ(32=ナミビア)にチャレンジすることが決まり、かの地に向かうことになりました。
もちろん、それには理由があります。27戦全勝(18KO)の戦績を持つ亀田和は現在、バンタム級のIBF4位、WBO5位に世界ランクされています。ちなみに同級のWBA王者は、長兄の亀田興毅です。
さて、JBC(日本ボクシングコミッション))が今年4月、世界の流れに合わせ、これまで未加盟だったWBO(世界ボクシング機構)とIBF(国際ボクシング連盟)に加盟することを決めたことは周知のことです。
これまでのWBAとWBCに2団体が加わることで“世界王者の乱造”を懸念する声は多く聞かれたものですが、これを受けて東日本ボクシング協会(大橋秀行会長)では、世界王座に挑戦する資格の厳格化に着手しています。
つまり①日本王座の獲得②東洋太平洋王座の獲得③アマチュアの国際大会メダリスト-の3条件を満たす世界ランカー、がそれです。
この内規は、日本ボクシング協会の理事会を経て正式に決まった出来事ですが、海外での世界挑戦に関しては、協会の管轄外、ということで適用はされない、ということになっています。
課題はファンの納得度!
亀田和は、上記3条件を満たしておらず、そのため日本国内での世界挑戦はできません。そのために戦いの場を海外に求めた、という経緯があり、今回の海外での世界挑戦を余儀なくされています。
とはいえ3兄弟の末弟・亀田和は、もともと海外を主戦場としています。アマチュア時代、当初は08年北京五輪を目指す方針が亀田家にありましたが、年齢制限により出場は不可能になったことでメキシコ修行に方向転換、プロデビュー戦もメキシコで行っています。
以後、負け知らずの27連勝は、こうした状況下を考慮すれば、確かに凄いといえば凄いことです。
一方、今回の亀田和の世界挑戦は、3兄弟に連動していることも目を引くところです。つまり、WBA世界バンタム級王者・亀田興のV7戦(挑戦者ジョン・マーク・アポリナリオ=フィリピン)が7月23日(東京ビッグサイト)に行われ、次兄の亀田大毅も2階級制覇に向け今秋、WBAスーパーフライ級王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に挑戦の構えでいるようです。
国内プロボクシング界の今年は、様々な意味で“激動のとき”と言えるでしょう。承認団体が増えて王者も増える可能性が出てくるなら、世界戦は一戦一戦の内容が問われることになるからです。
つまり、安易な防衛戦をただ行うだけでは意味がなく、誰と(統一戦など)どんな試合をしたか、が王者の価値を決めることになるからです。
その意味での「亀田流」は、西岡利晃(帝拳=引退)がしたことや今、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)らがしようとしていることから、遅れを取ってしまっています。
7月の興毅を皮切りに和毅→大毅と続く一連の戦いで、亀田流がファンの支持を得られるかどうか、亀田家の試合は、ファンをどう納得させる試合をするか、それが課題となりそうです。
ボクシング好きの友人から、こんな電話が入ってきました。「トモキ」とは亀田家“3兄弟”の三男・亀田和毅(21=亀田)のこと。「まあ、どうでも・・・」は、友人の個人的な感情でしょうが、亀田和はこの8月1日、フィリピンのセブ市(ウォーターフロント・オブ・シテイーホテル&カジノ)で、WBO世界バンタム級王者パウルス・アンブンダ(32=ナミビア)にチャレンジすることが決まり、かの地に向かうことになりました。
もちろん、それには理由があります。27戦全勝(18KO)の戦績を持つ亀田和は現在、バンタム級のIBF4位、WBO5位に世界ランクされています。ちなみに同級のWBA王者は、長兄の亀田興毅です。
さて、JBC(日本ボクシングコミッション))が今年4月、世界の流れに合わせ、これまで未加盟だったWBO(世界ボクシング機構)とIBF(国際ボクシング連盟)に加盟することを決めたことは周知のことです。
これまでのWBAとWBCに2団体が加わることで“世界王者の乱造”を懸念する声は多く聞かれたものですが、これを受けて東日本ボクシング協会(大橋秀行会長)では、世界王座に挑戦する資格の厳格化に着手しています。
つまり①日本王座の獲得②東洋太平洋王座の獲得③アマチュアの国際大会メダリスト-の3条件を満たす世界ランカー、がそれです。
この内規は、日本ボクシング協会の理事会を経て正式に決まった出来事ですが、海外での世界挑戦に関しては、協会の管轄外、ということで適用はされない、ということになっています。
課題はファンの納得度!
亀田和は、上記3条件を満たしておらず、そのため日本国内での世界挑戦はできません。そのために戦いの場を海外に求めた、という経緯があり、今回の海外での世界挑戦を余儀なくされています。
とはいえ3兄弟の末弟・亀田和は、もともと海外を主戦場としています。アマチュア時代、当初は08年北京五輪を目指す方針が亀田家にありましたが、年齢制限により出場は不可能になったことでメキシコ修行に方向転換、プロデビュー戦もメキシコで行っています。
以後、負け知らずの27連勝は、こうした状況下を考慮すれば、確かに凄いといえば凄いことです。
一方、今回の亀田和の世界挑戦は、3兄弟に連動していることも目を引くところです。つまり、WBA世界バンタム級王者・亀田興のV7戦(挑戦者ジョン・マーク・アポリナリオ=フィリピン)が7月23日(東京ビッグサイト)に行われ、次兄の亀田大毅も2階級制覇に向け今秋、WBAスーパーフライ級王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に挑戦の構えでいるようです。
国内プロボクシング界の今年は、様々な意味で“激動のとき”と言えるでしょう。承認団体が増えて王者も増える可能性が出てくるなら、世界戦は一戦一戦の内容が問われることになるからです。
つまり、安易な防衛戦をただ行うだけでは意味がなく、誰と(統一戦など)どんな試合をしたか、が王者の価値を決めることになるからです。
その意味での「亀田流」は、西岡利晃(帝拳=引退)がしたことや今、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)らがしようとしていることから、遅れを取ってしまっています。
7月の興毅を皮切りに和毅→大毅と続く一連の戦いで、亀田流がファンの支持を得られるかどうか、亀田家の試合は、ファンをどう納得させる試合をするか、それが課題となりそうです。
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