“怪物ルーキー”が挑む、いざ夏の陣!

さてゴルフ界の今週は「全英オープン」ウイークです。7月18日から4日間の熱戦。今年の舞台は、02年以来、11年ぶりとなる「ミュアフィールドGC」(英スコットランド)となります。

6月のUSPGAツアーの今季メジャー第2戦「全米オープン」(6月16日最終日、米ペンシルベニア州アードモア=メリオンGC)で、トップ10入り(通算7オーバーの10位タイ)の活躍を演じた日本の“怪物ルーキー”松山英樹(21=東北福祉大4年)には、今大会でも上位躍進の期待がかかります。

松山は、既に7月10日に渡英、ゴルフの聖地「セントアンドリュース・オールドコース」でリンクス・コースの感触をつかむなど、近づく開幕に向けて満を持しているようです。

1860年の秋に第1回大会が開催(英スコットランド=ブレストウイックGC)された全英オープンですが、以来、この大会は「The Open Championship」として、歴史と「R&A」(ロイヤル・アンド・エインシェントGC=ゴルフの総本山)の権威を象徴する大会として世界の名手の前に立ち塞がっています。

「The Open」といえば「リンクス・コース」ですが、摂津茂和著「不滅のゴルフ名言集」にこんな言葉が収められています。

〈スコットランドにゴルフが生まれたのは、そこにリンクスランド(Linksland)があったからだ〉

リンクスランドに合う松山の戦略性

記述では、リンクスランドとは、スコットランドの海岸に多い、特殊な砂丘の草原の地質学的名称で、大洋のうねりのごときアンジュレーションに満ち、良芝が自生し、いたるところに長年の風雨でうがたれた(穴をあけられた)バンカーがあり・・・(略)夏の長い白夜をもてあました貴族や庶民たちによって自然発生的にゴルフという球戯が生まれた、とありました。

ゴルフのスコットランド発祥説には、もう一つ、セントアンドリュースのリンクスランドで牧童たちが杖で小石を打って穴に入れっこしたのが始まり、という話があり、そのどちらも、そこにリンクスランドがあったから、という点で英国ならでは、のものが感じ取れます。

英国ならでは、に関しては、同書にこんな言葉が掲載されていたので、ついでに紹介しておきましょう。

〈アメリカ人は、平坦で広大な土地を見るとゴルフコースをつくることを考えるが、イギリス人は、潅木の生い茂った砂丘のでこぼこした荒野を見るとゴルフコースをつくることを考える〉

米国人と英国人の、ゴルフに対する根本的な違いが、この2つの名言にうかがえますが、いずれにしても「全英オープン」の戦いは、テレビの中継でもおなじみの、あの荒涼とした土地、一日に数回変わる天候、さらに数回変わる寒暖、の中で行われる過酷な試合となるのが一般的です。

松山の強さを表現する言葉として「的確な戦略性」があります。石川遼の「とことん攻撃性」とは対照的ですが、米ツアーで目下、苦戦する石川にしても、米国のコースでは、この「攻撃性」は欠かせず、それに対して松山の「戦略性」は、英国のリンクスランドで有効なのではないでしょうか。

松山は、この全英オープン後も帰国せず、約1カ月にわたり、カナダ、米国を転戦する予定でいます。

この間に米ツアーの来季のシード権を獲得したい考えもあり、今回の海外遠征は、また、この怪物クンを大きく進化させそうな気配です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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