先陣の興毅は大差判定V7

プロボクシング界は、亀田3兄弟の次男・大毅(24=亀田)が今秋9月3日、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦に臨むことが正式に決まり、史上初となる3兄弟世界王者の夢が広がりました。

ちなみに三男・和毅(22=同)のWBO世界バンタム級王座への挑戦(8月1日=フィリピン・セブ島)は、既に発表済みです。

さて、そんな夢への第一歩、先陣を切る長男・興毅(26=同)のWBA世界バンタム級王座V7戦が7月23日夜、東京ビッグサイトで行われました。

試合開始が午後9時50分。中継するTBSテレビ系が「TBSスポーツ夏祭り」として午後7時から、香川真司が凱旋するサッカーの国際親善試合「マンチェスターUvs横浜(Jリーグ)」(横浜・日産スタジアム)戦を生中継したため、ボクシングはその後、と選手には(もちろん帰りの足が気になる観客にとっても)気の毒な遅い時間帯となりました。

だからといって興毅は、ヘタな試合はできません。負けてしまえば、3兄弟の夢は、ここで潰(つい)えてしまうわけですし、それ以前に興毅は、前戦4月7日のV6戦(対パノムルンレック=タイ=戦)で、相手の攻めに対して防御一方、手数も出ずに2-1判定という、王者の面目丸潰れの拙戦をしてしまっており、今回は出直し、正念場ともいえる大事な一戦となったのです。

興毅もそれは承知しており、重圧からの固さばあっても、序盤から積極的な攻め、を優先させて前に出ました。中盤以降、フットワークを使い始めた相手のアポリナリオ(フィリピン)でしたが、追い詰める興毅は、10回に右フックでダウンを奪い、最終12回にも左フック→連打で2度目のダウンを奪いました。

結果は、3人のジャッジが117-109、118-108、119-107と、最大12ポイントの大差をつける判定で圧勝、王者の面目をようやく保った勝利となりました。

次は和毅→大毅とタスキはつながるか

試合後の興毅は「いいところと悪いところがあったが、前回よりは進歩を見せられたと思う」と話しました。そして本人が「(ダウンを取ったが)相手が立ってこられんようなパンチはもうちょいやね」と自戒したように、KO勝利を逃したところに課題も残ります。

試合をテレビ観戦した元WBA世界スーパーライト級王者の平仲明信氏は「あの程度の相手なら5~6回ころに倒せたのでは・・・と私は思った」と残念がっていました。

それができなかったのは、前回の反省を生かし、自分のペースで攻め続けたものの「攻撃が単調でワンパターン。変化がなかった」と平仲氏は指摘します。つまり、ジャブをもっと生かし、中に入ってからのコンビネーションが出せていない、というのです。

良いときの興毅には、中に入って左アッパーから右フックの武器があっただろ、それができていれば倒せたよ、と平仲氏は、前回からの修正はあったが、課題も残った試合、とプラス面&マイナス面を話してくれました。

今年のプロボクシング界を広く俯瞰(ふかん)したとき、今の世界王者は、単なる防衛がすべてではなく、大事なことは、誰とやってどんな内容だったか、という本質が問われる時代になった、と言われます。その意味では、亀田ファミリー流は、そこから外れているところがあります。

まあ、しかし、これからの亀田興に多くは望めず(以前もそうでしたが・・・)これが精一杯だろう、という声も多く聞きます。

が、ともあれ、タスキは和毅につなぎ、大役を果たしました。和毅が大毅につなぎ、史上初の快挙が達成させられるのか。9月までは目が離せない情勢になりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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