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伝説のボクサーになるために!

「格の違いを見せつけて勝つ」-。

試合前の井岡一翔(24=井岡)は、元WBA世界ミニマム級王者クワンタイ・シスモーゼン(31=タイ)との対戦を前に、こう話していました。

9月11日夜、大阪・ボディメーカーコロシアムで開催された、プロボクシングのWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、王者・井岡のV2戦です。

言葉通り、試合は井岡が“格の違い”を見せつけた、7回2分17秒KO、の貫録(ろく)勝ちでした。

会場を埋めた8600人観衆(主催者発表)を歓喜させた井岡の戦いぶりを振り返ってみましょう。

序盤、いつになく井岡が強引に前に出ます。“倒して勝つ!”という気持ちが全身から漂う、いつもの井岡“らしくない”攻撃重視、力みが先に立つ好戦的なボクシングでした。

井岡“らしさ”を言うなら、速い左ジャブを軸とした距離感、機を見てたたみかける攻撃の激しさがある一方、防御もしっかりとした、クレバーな「攻防一体」のボクシング、がすぐに思い浮かびます。が、この試合、中盤までは、気持ちが先へ先へと進んでしまう感じで、有効打を放っても逆にそれをもらう場面も再三あり、ちょっと危なさも感じられました。

そうなってしまったのは、ああ、やはりネ、と分かるような気がします。

国内プロボクシング界は、7月23日に開催されたWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(26=亀田)のV7戦を皮切りに続々と各級王者の防衛戦が行われ、この井岡とWBA世界ミニマム級王者・宮崎亮(25=井岡)の井岡勢によるダブル世界戦は、夏の陣の締めくくりとなる一戦。大トリを受け持った井岡が、いい試合で締めたい、と気負ってしまうのも、無理からぬところだったでしょう。

24歳“らしさ”も見せながら・・・

スポニチ本紙の担当記者は、試合後の井岡が「体と気持ちが連動するまでに時間がかかってしまった」と話したことを報じていますが、この沈着冷静なサラブレッドも、やはり人の子、24歳の青年の一人であることが分かり、どこかホッとしたものもありました。

・・・などと言えるのも、そうした展開にありながらも、格の差で主導権を握っていく井岡に“負けはない”という安心感があったからです。それは後半戦を迎えた7回に爆発します。

ボディー攻撃から一気に倒しにかかった連打の猛攻! これを耐えたクワンタイでしたが、次に飛んできたのは左ボディーから顔への左フック、下から上への2連打でした。

たまらずクワンタイはダウン。必死で立ち上がりかけましたが、レフェリーが10カウントを告げました。

このKO勝利により井岡は、昨年12月31日のWBA世界ライトフライ級王座決定戦(6回TKO勝利=ホセ・ロドリゲス)、今年5月8日のV1戦(9回KO勝利=ウィサヌ・ゴーキャットジム)に続き、3戦連続のKO勝利を飾りました。

ちなみに同級の世界戦で日本人選手の3戦連続KO勝利は、具志堅用高(協栄)が6戦連続KO勝利の防衛(1977年10月のV3戦~1979年4月のV8戦)を達成して以来の快挙となります。

井岡は試合後のリング上で頼もしい言葉を口にしました。

〈ボクシングはKOです。ボクは自分のその形を追い求めていきたい。そして・・・5階級制覇までいきたい。伝説のボクサーになるために・・・〉

その第1歩となる次戦-。同級のV3戦となるのか、あるいはフライ級への転向戦となるのか、流動的ですが、と同時に陣営の視線の先に、WBA世界ライトフライ級のスーパー王者ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)とのスーパーマッチがちらついていることも確かです。

井岡の前に広がる夢は、どんなところに行き着くことでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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