憎っくき? フロイド“マネー”メイウェザーの勝利

今、出来得る最高のカード「THE ONE」と銘打たれた、プロボクシグWBAスーパーウエルター級スーパー王者フロイド・メイウェザー(36=米国)vsWBA&WBC同級統一王者サウル・アルバレス(23=メキシコ)のWBA&WBC世界同級王座統一戦にボクシング・ファンの方々は何を期待したでしょうか。

このビッグマッチは9月14日(日本時間同15日)に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナ)で行われ、結果はメイウェザーが、114-114、116-112、117-111の2-0判定で勝ちました。

採点では1人のジャッジがドローを提示していますが、内容的にはメイウェザーがアルバレスの良さを封じ切った完勝と言えたでしょう。
(試合の模様はWOWOWライブで同日午前11時から生中継されました)

さてさて・・・冒頭に記した“ファンがこの試合に期待するもの”は「アルバレスの勝利」でした。例えば身近なところからの声として、ボクシング好きの私の友人にしても「アルバレスには絶対勝ってほしい。そのための“世代交代”戦でしょ。メイウェザーの、最後は足を使う逃げ切り戦、そしてウハウハの一攫千金戦は、ちょっともう、ご勘弁! でしょ」と言い切ります。

まったくもって、その通りです。

23歳の若きメキシカン・ヤングスターの、この試合まで44戦全勝(26KO)のメイウェザーの不敗神話打破への期待は、ただひたすら「判官びいき」の心情とも言えたでしょうか。

速さに戸惑い、焦り、何も出来ず・・・

つまり、何とかしてくれよな、カネロ(アルバレスの愛称)。あのスピードスターの“セコさ”をこの辺で封じてくれ! という、神サマ、仏さま、カネロサマ! の願いなのです。

アルバレスにしても、この試合まで43戦42勝(30KO)1分と全勝を誇り、パワフルな駆け引きなしの正攻法ファイトは、打倒の可能性を十分に秘めてもいました。

が、試合は開始直後からメイウェザーの速さが、アルバレスを圧倒してしまいました。

例えば、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(30=帝拳)が武器とする「神の左」の場合、対戦者は当然、左を警戒し、徹底的に研究もして試合に臨みます。しかし、実際にリング上で拳を合わせ、その左を空振りでも何でも目の当たりにしてしまうと、想定外の速さ、威力に驚き、萎縮してしまいます。山中のV4戦の相手だったホセ・ニエベス(プエルトリコ)は、それで腰が引け、1回KO負けを喫してしまっています。

あるいはアルバレスも、そう感じたかもしれません。こんなに速いのか! 高速ジャブを軸に素早い出入りでカウンターを当て、アルバレスの強打も、あの独特の肩の動きを含むボディワークで防御、かわしてしまいます。当たらないパンチにアルバレスは戸惑い、焦り、次第に攻めあぐむ状態を余儀なくされていきました。

大詰めの終盤3ラウンド、アルバレスはもう、攻めるしかない状態ですが、メイウェザーは足を使い、何とヨソ見までする余裕、憎たらしさを見せ、終始、相手を空転させ続けて勝利を勝ち取りました。

WOWOWでゲスト解説したロンドン五輪金メダリストで東洋太平洋&日本ミドル級1位の村田諒太(27=三迫)は、メイウェザーの「異次元の速さと上手さの勝利」と話していました。

この試合、メイウェザーの“マネー”は、ファイトマネーの最低保証額が4150万ドル(約41億5000万円)、それに後日、PPV(有料放送)の収益金が分配され、どうにも凄い! 破天荒な荒稼ぎとなりました。

それにしても・・・ああ、カネロ、心が痛む、何とも悔しい負けでした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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