湘南海岸は変わったか?

私の自宅(神奈川県藤沢市)から近い「片瀬海岸」は今、にぎわった夏のお役目を終えて、3シーズンの落ち着きを取り戻しつつあります。

江の島に向かって右方向に広がる「片瀬西浜海水浴場」は(・・・に限らず東浜もどこも同じですが)立ち並んでいた海の家が、後は鉄柱を残すのみの状態にまでほぼ、片付けられ、海岸が広く感じられる季節がやってきました。

9月16日の台風18号通過時は、強風雨で大荒れ状態でしたが、台風一過の翌17日から続いている、湿度の低いカラリとした秋晴れに、海は心地よさそうに穏やかな輝きを見せ、いつものことながら、ここの海は、この時期から初冬にかけてが一番いいな、と思います。

さて、暑かったこの夏、茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市・・・など湘南エリアの海水浴場は、ひとつの試練に立たされました。昨今、西浜の一部の海の家が始めた、重低音を響かせた音楽を大音量で流し、水着姿の若者たちがひしめき合って踊る、海の家の“クラブ化”が問題視され、藤沢市では市内3つの海水浴場に対し“健全化”を求め、それを受けて各海水浴場が「クラブ化の禁止」「音楽の全面禁止」また「タトゥーの露出禁止」などの自主規制を打ち出したのです。

実際、海の家の「クラブ化」は異様であり、私のようにずっとこの地に住む地元住民にとっては、あっけに取られる光景であり、何よりも、これでは家族連れで海水浴を楽しみに来た人たちは、近づくことも出来ないだろうなァ、と思わず、顔をしかめてしまいます。

最初に“海は誰のもの”ありき、で・・・

が、藤沢市の各海水浴場が行った自主規制の強化により、今年の海岸は全体的に静かになった印象があります。結構なことですが、他方、音楽のない海なんて! と抵抗する若者群が、海水浴場から離れたエリアで、自前のラジカセの音量を上げて、個人的に騒ぐ光景もあったりしましたが・・・。

藤沢市の海水浴場の自主規制により、お隣の鎌倉市やまた、そのお隣の逗子市の海水浴場に“騒ぎたい”客層が流れたり、来場客の増減による収入の変動など、自主規制による影響は結構、あったようです。

そんな中、05年から逗子市の海岸で開設されてきた人気デュオ「キマグレン」の海の家(兼ライブハウス)「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」が、今夏をもって閉鎖されることが発表されるという出来事がありました。

今年で9年目。来夏は区切りの10周年を迎えるときの閉鎖ですが、これも行政が来年夏からは、海水浴場での音楽を全面禁止にすることを検討中、ということを受けてのことだと思われます。

もともと逗子海岸は、隣接する葉山町に御用邸があることなどから、藤沢や鎌倉の“騒がしい”海岸とは違った雰囲気のビーチと位置づけられていましたが、今夏は藤沢や鎌倉の自主規制に不満を持つ若者が流れ込んだことでトラブルもあり、逗子市も考えを変えざるを得なくなったようです。

ライブハウスとクラブ化の違い-「キマグレン」が出す音が、クラブ化の“騒音”に当てはまるかどうかは、何ともいえませんが、この地域でうるさいと思う人にはうるさいでしょうし、それをきっかけに風紀の乱れや安全性が損なわれるのだとしたら、撤退もやむなし! が大人の判断ということでしょう。

様々な問題の根底にあるのは、海は誰のもの? であり、海の家の存在はまず、遠来の利用客が脱衣をするところなど、海水浴に来た人々のために便宜を図る場所なのです。

それでは稼げない! ということになるのでしょうが、夏場の2カ月間、海岸に海の家を出す業者たちには、行政のお触れなどなくても、来場した利用客がどうしたら1日を海水浴で楽しめるだろうか、の基本を最優先に考えてほしいものだと思います。

何しろ、娯楽施設は、業者がつくったわけでもない“自然の海”なのですから・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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