名刺代わりの“100倍返し”

こういう行為を受けたことが、果たして“洗礼”と言えるものなのかどうか、単なる“嫌がらせ”だけのことではないか、と腹立たしくなりました。

USPGAツアーの新シーズン(2013~14年シーズン)開幕戦「フライズコム・オープン」(現地時間10月13日最終日、米カリフォルニア州サンマルティン=コルデバレーGC)の第1日の出来事です。

この試合から同ツアーに本格参戦した日本の松山英樹(21=東北福祉大4年)が、1番グリーン上でいきなり、同伴競技者にクレームをつけられたのです。

第2打をピン右約2・5メートルにつけ、その位置にマーク。その後、打つために再び、ボールをマークの位置に戻したとき、同組のデービス・ラブⅢ(米国)が「正しく戻していない」と文句を言ってきたのでした。

以前の話ですが、日本の男子トーナメントで、ある選手がティーショットを打とうとする瞬間、同伴競技者のキャディーが、バッグを揺すって中のクラブをガシャリと鳴らしたのを目撃したことがあります。

偶然か故意か分からない、このテの妨害は、マナーが重視されるべきゴルフ・ゲームにあっても時折、見受けられますが、ラブⅢの行為は、これ同様、レベル的には極めて低次元。当人は、新参者に「正しいことを教えたまでのこと」と話したそうですが、どう考えても、嫌がらせの域を出ないものだったでしょう。

惜しい! 快挙まであとひと息のサンデー・チャージ

ちなみに松山は、この件に関し「(ラブⅢは)ボクが初めにどこにマークしたか見ていたわけでもない。ボク自身、ごまかそうなどと思ってもいないし(クレームには)違和感がありますね」と語ったことを、スポニチ本紙の担当記者は報じていました。

まあ、それはともかく、今大会の松山は、復調気配の石川遼(22=CASIO)との共闘で、いいゴルフを展開させました。

第3日を終えて、石川が通算10アンダーで首位に5打差の7位、松山も通算9アンダーで“圏内”に踏みとどまりました。

そして・・・最終日、松山がいつもの「サンデー・チャージ」を展開させます。
(大会はゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」が中継)

前半アウト、7番までに4バーデイーを奪って勢いづき、後半インでも、上がり3ホール、圧巻の3連続バーディーで真価を発揮しました。

結果は通算14アンダーで3位。途中、8、14番でボギーを叩いたのが響きましたが、禁句の「たら・れば」を承知で言わせてもらえれば、これがなければ“いきなり優勝!”の可能性もあった最終日の猛チャージでした。ちなみに優勝は、通算17アンダーのジミー・ウォーカー(34=米国)で初優勝でした。

・・・で、あの“おせっかい”ラブⅢは? といえば、通算1アンダーとスコアを伸ばせず62位に沈んでいました。

やられたらやり返す! やられなくてもやり返す! 松山の10倍、いや100倍返しは、ラブⅢを初めとする米ツアー・メンバーへの小気味いい「名刺代わり」となったことでしょう。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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