刺激が生んだ上位躍進!

降雨のために最終日が順延されたゴルフの「日本オープン」(茨城・茨城GC東コース)で小林正則(37=フリー)が逆転優勝を飾った月曜日の10月21日、米国からは石川遼(22=CASIO)の奮闘がもたらされました。

USPGAツアーの2013~14年シーズン第2戦「シュライナーズホスピタル・オープン」(10月20日=日本時間同21日=最終日、米ネバダ州ラスベガス=TPCサマリン)での2位躍進です。

石川の昨季(2013年シーズン)は、10度の予選落ち、10位が最高位で試行錯誤を繰り返しましたが、新シーズンを迎えてやっと、昨年3月の「プエルトリコ・オープン」に並ぶ、米ツアー自己最高の2位となり、明るい兆しを感じさせる滑り出しとなりました。

特にこの大会は、開幕戦の前週「フライズコム・オープン」(10月13日=日本時間同14日=最終日、米カリフォルニア州サンマルティン=コードベールGC)で3位に入った松山英樹(21=東北福祉大4年)が、第1日のスタート前に体調不良(疲労による胃炎)により棄権しており、その分、石川には“松山の分まで!”の気概が内面にあったことでしょう。

最終日の石川は、8バーディー(2ボギー)奪取の65(パー71)で回り、通算スコアを18アンダーとして優勝戦線に肉薄しました。通算24アンダーで優勝したウェブ・シンプソン(米国)の独走を許した悔しさはあったでしょうが、アイアンが冴えた内容は、次に向けた確かな手応えとなったことでしょう。

松山によって引き出される苦闘の成果

この1大会で“復活!”と言うには早過ぎ、まあ、現段階では“復調気配”といったところでしょうが、上向きの要因を考えるとき、自身が味わったさまざまな苦闘体験が、松山によって生かされた、ということが大きいのではないかと思います。

USPGAツアーの2013年シーズン最終戦の「ウィンダム選手権」終了時に来季のシード権を確定させた松山に対し、石川はレギュラーツアーで賞金ランク125位以内に入ることが出来ず、来季のツアーカード獲得を下部ツアーのファイナル4試合による入れ替え戦に託すことを余儀なくされました。

まあ、このシステムは、ツアーの活性化を目的に2013年シーズンから導入されたものなのですが、石川がこの舞台、ある意味、生き残りのために選手たちが形相を変えて取り組む“修羅場”は、日本では味わえない厳しさを石川に投げかけたことと思います。

ここを這い上がった石川には、簡単にあきらめないたくましさを身につけたのでは? と感じます。

米ツアーへの本格参戦となった2013年シーズン-。初年度はゴルフ以前に、広大な米国を転戦する移動、それにともなう雑事、米国内での時差、など慣れない環境がのしかかり、思うようなゴルフが出来ないイライラも生じたことでしょう。

が、それらの経験を今、プラスに転じさせているのは、松山の存在でしょう。石川自身、松山から受ける刺激をしばしば、言葉に出しています。

疲労でダウンした松山は、幸いにして10月21日、第3戦「CIMBクラシック」(10月24日開幕)が行われるマレーシアに出発した、ということでした。

開幕戦、第2戦と日本人選手が優勝戦線にからむ好展開の中、第3戦も楽しみになりました。一人より二人・・・刺激が刺激を生む切磋琢磨の結果に期待です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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